KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

幻魔の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT)

幻魔の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT)

幻魔の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT)

作家
浅羽莢子
タニス・リー
出版社
早川書房
発売日
1983-04-01
ISBN
9784150200510
amazonで購入する

幻魔の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

katka

密度の高い一篇です。リー作品に一貫する魔術の使い方……「目的意識」「意思と意図」といった要点は本作では率直に表されていて、ファンなら一読しておくと後で腑に落ちる。物語は暴風のように走りきるため、一応主人公のシャイナについて触れれば、リーの少女主人公らしく意思が強い……というより、恋の一途で死線を踏破する、戦闘的な女の子になっています。恋しても濃厚な官能美を味わう暇がないかわり、猫の気持ちがわかったりします。原題が『ヴォルクハヴァール』であるように、陰惨な過去を負うヴォルクも猫好きです。

2023/08/26

感想・レビューをもっと見る