白い鹿 (ハヤカワ文庫 FT 68)
白い鹿 (ハヤカワ文庫 FT 68) / 感想・レビュー
春一番
神代の爽やかな風が吹くケルトファンタジー。舞台は古代アイルランドを思わせる島アイル。神々の末裔べヴァンは囚われの姫エリドを救い出し二人は恋に落ちる。ものいう石がべヴァンこそがアイルの支配者になると告げると闇の王が死者の軍勢を率いべヴァンを狙う。べヴァンとエリド、彼女の従兄弟クインの三角関係が一つの見どころだが、3人とも互いに思いやっているので見ていて気持ちがいい。特にクインは嫉妬心を抱きながらもべヴァンに友情を感じずにはいられない人間味に溢れた好人物。恋愛よりも同じ女性を愛した男二人の友情が美しい三角関係
2022/08/26
ホレイシア
おお、仲間がいるじゃないか。井辻氏の訳が最高なんですよね。
2008/01/30
しまっち。
もう少し、世界観に説明があってもよいかなとは思うけれど、読みやすいタイプのファンタジーだと思う。まあ細かく説明がなくとも、世界観を感じる淡く軽い空気が漂い、その中でどちらかというと人物で読ませていく。クインはカッコよすぎるくらいいい男である。ベヴァンは結局地に足はつかない存在であり、エリドはそんな二人の間にいる自分をちゃんとわかっている。表紙イラストの中山星香のファンタジーと雰囲気は似ている。ここから始まるアイルの物語、先も気になります。
2015/06/03
真夜裕
再読。 10年以上前に読んだ時はケルト神話の世界観に馴染みづらかったけど、その後このシリーズの影響でいろんな作品を読むようになった。
2008/11/03
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
ケルト神話が元になっています。
2007/02/11
感想・レビューをもっと見る