金の鳥 (ハヤカワ文庫 FT 76)
金の鳥 (ハヤカワ文庫 FT 76) / 感想・レビュー
しまっち。
アイルの書最終巻。「黒い獣」から主人公として登場のフレインの言動の中に、我々の中にもある人間の感情が全て語られている気がする。愛する故の憎しみ、憧れ、恐れ、現実が見えない逃避、頑固さ、気づき、受け入れる事、赦す事、癒し癒される事・・・。デイルが死に瀕している事態にたまらず今まで溜まっていた怒りを爆発させ、自分の本当の感情を知り、自分が見えるようになるくだりには、思わず気持ちが高まってしまった。あとがきにもあるように、これは物語を通り抜ける事によって読み手も癒される、神話のようなファンタジー。素晴らしかった
2015/07/08
しき
初読は20年以上前。内容をさっぱり覚えていないっていうのは、あまり面白く思えなかったから?早く再読しよう。
金木犀
FT76 1985.6初版 アイルの書5
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