妖魔の戯れ (ハヤカワ文庫 FT リ 1-14)
妖魔の戯れ (ハヤカワ文庫 FT リ 1-14) / 感想・レビュー
ユキモリ
平らな地球シリーズの「熱夢の女王」外伝。千一夜物語、真夏の夜の夢、デカメロン、ほらふき男爵等々を思わせる変幻自在のファンタジー短編集で面白く読んだ。特に最後の「魔法使いの娘」ではアズュラーンとチャズの物語が美しくも切なく収斂されていて、この終幕には思わず胸が熱くなった。
2014/05/19
machi
これで平たい地球は全部読んだ。といってもこれは本編のスピンオフのような感じ。1つだけ疑問。鷲の頭の怪物を見ただけで死ぬもんでしょうか。しかもけっこういい性格の女の人たちばかりなのに。
2010/10/12
hana
あ~活字追うの疲れた。
2015/09/23
mjn_srg
ゆっくりと時間をかけて読了。以前読んだ四作は神話のような秘めたものを感じられたが、「妖魔の戯れ」では民話、または寓話のようで、あえて言えば(一つの作品を除き)物語の視界が下がっている。だがそのために話そのものがユーモアのセンスを感じさせるような、いわば「面白い」ものに仕上がっているように思えた。だがリー特有の華美で豪奢な文体は健在していて、話を楽しむも雰囲気を楽しむのも由という作品。
2012/09/30
冬薔薇
ファンタジー、童話、このシリーズしか読んでないがやはり好みの世界。言葉の表現が素敵。「魔法使いの娘」の中に「世に意味のあるものなどござりましょうや?」「肉体は塵、人生は現ならぬ幻想、戯れに過ぎぬのでござりますよ」とあるのが響く。
2011/02/28
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