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東海道戦争 (ハヤカワ文庫 JA 14)

東海道戦争 (ハヤカワ文庫 JA 14)

東海道戦争 (ハヤカワ文庫 JA 14)

作家
筒井康隆
出版社
早川書房
発売日
1973-08-14
ISBN
9784150300142
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東海道戦争 (ハヤカワ文庫 JA 14) / 感想・レビュー

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kokada_jnet

「ハヤカワ文庫JA1500番到達記念・復刊フェア」と題されて、真鍋博のオリジナルカバー絵のままで、自由が丘の新刊書店の平台に並んでいたので、つい、買ってしまった。JAの番号14。最初はハヤカワ・SF・シリーズで出た、筒井康隆の最初の短編集。解説は石川喬司。SFシリーズ版を数年前に古本で買った筈だが、自宅の本棚のどこかに消えてしまっている。

2021/11/25

袖崎いたる

ひさしぶりに小説を読んで笑ったわ。夢枕獏はよく、「小説は泣かせて、勃たせて、笑わせる」といったことを語る。泣かせてと勃たせてのどっちが先かは忘れたけど、一番難しいのは笑わせることなんだぜ、ってことを言ってるのは確か。ロボットと人間とのトンチンカンなやりとりなんか吹き出したわ。巻末の解説には司馬遼太郎や松本清張なんかが書いた、筒井作品が文学賞候補になった際の講評が載っているのもおもしろい。それと、筒井康隆はデビュー当時は私小説的な労働者の苦労みたいなのが見えないからエリートっぽいと見られた向きもあったとか。

2020/04/25

selva

何十年も前に買ったものは中公文庫版で、復刊されたオリジナル版を初めて読んだ。「東海道戦争」はさすがの名作。「お紺昇天」は何度読んでも泣ける、というか歳を取るほどに泣いてしまう。そしてラスト「堕地獄仏法」のめちゃくちゃなパワーたるや。よくこんなの発表できたな。

2021/11/15

たかはし

筒井康隆氏の初期の短編集。 切れ味鋭いブラックユーモアの数々。 東京と大阪の戦争を描く東海道戦争は、戦争の面白さと馬鹿馬鹿しさを同時に描いた傑作だと思う。 下水道で繰り広げられる血みどろの生存競争を描く群猫では、テレパシーがテーマになっており、七瀬シリーズを連想した。 最後の作品である堕地獄仏法のブラックユーモアっぷりには、特に変な笑いが出た。

2024/09/02

Porco

「ハヤカワ文庫JA1500番到達記念・復刊フェア」と題され『異常論文』と合わせて復刊された経緯がある筒井康隆の初期短編集。流石の安定した面白さとブラックさよ。これを内輪でゲラゲラ笑って読める日が続くくらいが過ごしやすい適切な自由というものだ。

2022/04/28

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