およね平吉時穴道行 (ハヤカワ文庫 JA 18)
およね平吉時穴道行 (ハヤカワ文庫 JA 18) / 感想・レビュー
亮人
最近出たアンソロジーで表題作を知って、好きになって、古本市で本書も買ってみた。やっぱり表題作は素晴らしいのはもちろん、デビュー作の「収獲」やショートショートも切れ味よく、面白かった。でもやっぱり表題作が一番好き!物語の前半は、江戸時代の戯作者・山東京伝の古文書を解読しているだけなんだけど、これがおもしろい。ウンチク的に江戸の風俗を語ってるのが良い。そしてここから後半にどんどん時間SFにシフトしていく筆致も楽しい。まさか京伝の妹・およねがこんな数奇な運命を辿っていたとは、驚嘆しかない!
2015/05/11
1977年から
1986年
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