還らざる空 (ハヤカワ文庫JA)
還らざる空 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー
スターライト
冒頭の「準B級市民」は、たぶん三読めぐらいだが、よくある人間とロボットの争いに主人公が思いを寄せる女性によるトリックが意外性を持ち、読み応えのあるものになっている。他の作品も未来のドーム都市の崩壊の真相が明らかになる標題作、宇宙人との戦いに巧妙な設定を持ち込んだ「ゲン」、植民惑星統治のあり方を描いた「惑星総長」、時間旅行が娯楽となったある一行の冒険譚「時のオデュセウス」など初期の傑作を収録。
2024/03/13
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