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一人で歩いていった猫 (ハヤカワ文庫 JA 149)

一人で歩いていった猫 (ハヤカワ文庫 JA 149)

一人で歩いていった猫 (ハヤカワ文庫 JA 149)

作家
大原まり子
出版社
早川書房
発売日
1982-01-01
ISBN
9784150301491
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一人で歩いていった猫 (ハヤカワ文庫 JA 149) / 感想・レビュー

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kochi

人類の子孫と思われる「調停者」と、冷徹な論理性をもつアディアプトロン帝国とが覇権を争う未来の銀河宇宙。直立歩行する猫族はその特質故に両者の争いに巻き込まれ絶滅の危機にあった。銀色の翼が背中に輝く直立二足歩行の赤毛の猫や、クローンニングによる世代交代、超能力者による戦闘、時間遡行とバラドックス等、SF的小道具をしっとりと包む女流ならではの雰囲気。著者あとがきの初々しさと、ブログでの自らの原発記事に対する真摯な自己批判を読み比べ複雑な気分に。

2013/02/14

かとめくん

大原版未来史の開幕の1冊。かなり独特な世界観で、かっこよくも感傷的な宇宙が広がる。表題にもある「猫」と呼ばれる種族が重要な役割を果たすが、そのほかにもアディアプトロン人とか、折衝者とか、Gシート(有機)など、今読んでも魅力的なガジェットがあふれている。そして昼ドラのような愛憎劇を繰り広げる登場人物たち。う~ん、濃い。

2018/11/29

スズツキ

オールタイムベストの「一人で歩いていった猫」「リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ」収録。ただ個人的には収録作の残り2つ「アムビヴァレンスの秋」「親殺し」が好み。ジナリスC2(クローンツー)という名前は何となく印象に残るな。

2013/10/19

アン・シャーリー

大変面白かった。翼の生えた猫、木のような岩のような種族、竜のような種族、サイキック、人間に似た「調停者」種族とアンドロイド種族の宇宙を二分する大戦争……ひとつひとつのイメージが実に幻想的でSF的でカッチョよく、それが大きな「未来史」の一部として語られるスケールの大きさにぐっとくる。これはフェイバリットです

2014/02/08

ナガサワ

同じ世界観を構成する短編集。表題作が著者のデビュー作になるのかな?主人公“猫”の葛藤と成長が面白い。自分の常識とかそういうのを捨てるのってすごく勇気が要ることだ。そこを乗り越えようとする猫は、たった一人でも歩いて行けるだろう。あと、最終話の親殺しのトリックも良かった。思えば彼女のタイムリープモノはここが出発点か?

2013/05/29

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