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敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)

敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)

敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)

作家
神林長平
出版社
早川書房
発売日
1983-09-01
ISBN
9784150301781
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敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178) / 感想・レビュー

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亮人

ただのスペースオペラかと思って読んでたら、意外に凝ったSFで戸惑ってしまった。もう一人の自分たちが入り乱れるというSF的な仕掛けにより、登場人物が複雑に絡み合い、最終的に匋冥が力を手に入れるための重要なファクターになってくるという、これは紛うこと無き「神林SF」だ。SF的仕掛けの本格さと打って変わって、文章は会話中心でサクサク読めるので楽しい。なにより黒猫型宇宙人刑事のアプロがはちゃめちゃでカワイイ!!ラテルとアプロの傍若無人なコンビの暴れっぷりが今後も楽しみだ。

2013/02/11

ハル

「AはBを撃った」とか「C、Dへと向かう」とか、適当な翻訳本みたいな文体はなんなんだ…と思っていたのですが、物語全編を「著述支援用人工知能が書いている」という設定だから、こんな台本みたいな書き方なんですね(@_@;) 他の方の感想見るまで気づきませんでした! SFスペースオペラとしてつまらなくはないんです。でも、複雑な設定、同じ登場人物が2人同時に登場するという平行世界もの、謎の技術・略語が説明なしで出てくる等々、なんだか小難しいSF、という印象が強く残る作品でした…

2015/02/26

いおむ

既読済みです!アニメも見たよ!

チョモ

タイトル通り敵味方の"海賊版"が登場して入り乱れるお話(^^; 伝説の"海賊"匋明と、海賊より性質が悪い"海賊課"の二人?ラテルとアプロ、二人の愛機である毒舌艦ラジェンドラ。軽快な会話のテンポと文章は、ラノベ初期を知る自分にとっては懐かしい事この上なかったり。多重世界は著者の良く使うテーマですね。もう一人の自分を見るラテルとアプロの視点がコミカルで微笑ましい。『俺たちがくたばったらもう一組の俺たちがいる。彼らに頼め。いやだいやだと言いながら、やってくれるさ』 今作のお気に入り台詞です。好い味出してるなあ。

2013/09/26

メイロング

会話の言葉遣いにセンスを感じる。その分、地の文は独特なのがおかしい。物語は退屈させず、そこを魅力のあるキャラ達が騒々しく駆け回る。戦艦もかわいいなあ。主人公はラテルだね。本物とドッペルッゲンガーを、読者にごっちゃにさせずに、描ききったのはすごい。CAW・システムがなかったら、こっちも混乱してしまうところだった。気持ちのいいスペースオペラだわ。

2009/11/03

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