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銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ (ハヤカワ文庫 JA 185)

銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ (ハヤカワ文庫 JA 185)

銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ (ハヤカワ文庫 JA 185)

作家
大原まり子
出版社
早川書房
発売日
1984-04-01
ISBN
9784150301859
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銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ (ハヤカワ文庫 JA 185) / 感想・レビュー

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ぜんこう

SFバカ本でしか読んでない作家さんでしたが、予想外に(失礼)良かった。 特に最後の2編、同じカップルが出てくる「有楽町のカフェーで」「薄幸の町で」が時代が未来ではない話(でもSFです…人類が静かに滅亡に向かいます)が好みでした。 大原さんのSF、機会があれば読んでみたいです。

2016/11/02

kochi

同世代の作家のデビューすぐの作品集(1984年)を読むのは少し恥ずかしい。初読(10年以上前)の時には気付かなかったが、スティーブン・キングや村上春樹の影がチラチラ。村上春樹のデビューが79年、『キャリー』が74年だから十分あり得る...で証明終わり(笑)。以前は「有楽町のカフェーで」「薄幸の町で」の連作が好きだったのだが、今回は他の作品の「暗さ」も楽しめた。以前は『タイム・リーパー』のような話を単に読みたかったのかもしれない。それだけ年をとったことか。

2012/03/26

ふりや

大原まり子さん、初めて読んだけどめちゃくちゃ好みで面白かった!冒頭の表題作の、瑞々しくてロマンチックな少年少女のSF冒険譚がすごく良くて、期待して読んだ残り5篇もハズレ無しで楽しかったです。色々なタイプのSF設定の中で、登場人物たちの内面や交流を詩的で軽やかな、時にユーモラスな文体で描いており、当時(1984年頃)の風俗や流行も顔を覗かせます。最後の2篇は連作で、どちらも短いながら主人公たちに愛着が湧いてしまいました。表題作はとり・みきさんによる漫画版もあるらしいので、ぜひ読んでみたいところです。

2022/06/19

びっぐすとん

図書館本。初読作家さん。古き良き昭和の香りがプンプンするSF。SFというよりYAみたいな雰囲気。新井素子を読んでた10代を思い出す文章がこそばゆい。今のテクノロジー満載のSFの方が好きだけど、殺伐とした未来を描いた作品を立て続けに読んだ後なので、こういうおとぎ話的な作品を読むとホッとする。想像の範囲内、当時の生活からそんなに離れていないところが安心できる。

2018/11/16

渡邊利道

後半三つが読み返したくて読んだ。懐かしくて泣けてくるが、今やこういう風には書けないよなーと実感し、フェミニズムがこのころはすっごく楽しいもの(ニヒリズムとスレスレなんだけど)だったんだよなーと感慨深い。

2019/07/13

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