半身一体 (ハヤカワ文庫 JA ミ 2-9)
半身一体 (ハヤカワ文庫 JA ミ 2-9) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
「ラヴ・ペア」の世界と地続きだけど、しかしちょっと笑えない悲喜劇の短編。不条理は何も深刻さを抱える世界だけではなく、笑うしかないシチュエーションにも現れてくる。作品によく出てくる描写に、半透明な、はっきりとした感触のない物体や生物などがあるが、こういうものを書くのは、岬さんの得意技なのだろう。不気味なのに美しさを感じる。「筍族」「分断生活」がよかった。
2019/05/23
ぶっくlover
この短編集面白い。ショートショートではなくてショート位の長さだけれど、星新一の世界を彷彿とさせる。
2019/07/07
た〜
【設定重視型】(発掘再読)この作者はちょっとエロの入った笑わせる話が多いと思っていたがこの本はその両方控えめ。よくもまあこんな設定思いつくよな、と、感心させられる話ばかり集めた短篇集。ただ、基本設定の突飛さと比べオチは若干平凡なのがちょと残念。
2014/01/06
ナガサワ
岬兄悟の短編集。表題作よりも、『筍族』が良かった。背徳間と寂寥感の入り交じった、彼の作品ではほかに見られない感じ。他は王道のライトSF。『分断生活』はニヤリとさせられる。最後の『ちがうんじゃない?』は、やはりちがうんじゃない?この作品のテンションは疲れる。
2012/09/26
Mitzz
初めて読んだ岬氏作品。星新一に似たループ型ショートショート。発想もコミカルさも文体もすっきりしていて面白い。ただ、全編通して読むと、ぜんぶちゃんと異なっているのに受ける印象が似通っていて、少し食傷気味な気持ちになる。
2010/04/30
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