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バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA マ 4-1)

バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA マ 4-1)

バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA マ 4-1)

作家
松尾由美
出版社
早川書房
発売日
1994-01-01
ISBN
9784150304010
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バルーン・タウンの殺人 (ハヤカワ文庫 JA マ 4-1) / 感想・レビュー

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ジンベエ親分

面白い!ごく近未来、人工子宮が普及した世の中で敢えて自然分娩を望む女性が住む町が舞台の連作短編。その妊婦だらけの町の名前が「バルーン・タウン」という時点で吹く(笑) その町のカフェは「ラマーズ」、タウン誌は「プレッギー」という抜群のネーミングセンス(笑) ミステリーの謎として「踊る妊婦人形」まで出てきた時は飲んでたコーヒーを吹いた(笑) 全体的にはジョークが散りばめられた緩い系のミステリーだが、殺人事件も国家的陰謀もあってなかなかハード。でもあらゆるところで笑いを取りに来る絶対に男には書けない小説(笑)

2017/11/13

ジンベエ親分

再読してもやはり笑える(笑) しかし考えてみれば、人工子宮が実用化されて大半の女性が"腹を痛めずに"子供を持てる世の中でありながら、自然分娩を選択する自由があり、そのために特別に整備された街まであるって、つまりユートピアだよね。少子化に泡を食った政府が育児休業補償制度なども併せてここまでやったらしいけど。1980年代に青春時代を過ごした人が知事として出てくるので、ほんとに直近の未来だぞ。まあ、バルーンタウンの住人(つまり自然分娩を選択した妊婦)のあまりに画一的な価値観にシニカルな作者の視線も感じるけど。

2017/11/16

星落秋風五丈原

東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮が普及した世の中で、あえて昔ながらの妊娠・出産を選んだ女達が穏やかに暮らす町。捜査を任された江田芙利奈は、ちょうど妊娠中の友人・美央の力を借りるが。都知事が特別区の創立記念祭にやってきてゲストハウスで休憩している時に後ろから頭を殴られて気絶してしまう。その部屋は密室。人工知能のドウエル博士と美央の対決「バルーン・タウンの密室」(「赤毛連盟」のパロディ?)「亀腹同盟」「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」(「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」のパロディ?)

2001/10/20

ぶっくlover

特別区として作られた妊婦の町バルーンタウン、そこで起こった殺人事件。 推理小説です、ちょっと懐かしい感じの展開。この作家さん、いい発想しているなーと思った。

2020/05/10

カーゾン

M:妊婦だけが住むバルーン・タウンという架空の町を舞台にした短編集。色々なミステリの名作のパロディですが、オリジナル作品を読んでなくても楽しめます。でも、読んでいたら様々なシーンでニヤリとできますよ。 「亀腹同盟」が一番面白かった。 *ハヤカワ版で読んだので「バルーン・タウンの裏窓」は未読。amazonなどで廉価で買えるみたいなので、いつか頼もうっと。

1995/07/01

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