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機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-17)

機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-17)

機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-17)

作家
神林長平
出版社
早川書房
発売日
1995-11-01
ISBN
9784150305321
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機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-17) / 感想・レビュー

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ヒロユキ

ふむん。かっこいい…。時空を超えて跳ばされたハイブリッド・ソルジャーをハードボイルドに描いたアクションSF…さらに神林さんお得意の「意識、時間、コンピュータ」で味付けされたてんこ盛りの内容となっておりますので、理解が追いつかなくなったりもしますが(笑)、なかなか楽しめました。主人公のクルマが…プレリュード(前奏曲) 、クライマックス(絶頂)、アコード(調和・協定)ってあたりもいいですしね。クライマックスってクルマは実在しないのが残念ですけど(笑)

2013/07/15

おぎにゃん

未来と過去が逆転する。過去が未来で、未来が過去。時間が意味をなさない世界でのハードボイルド追跡劇…クールである。登場人物も、文体も、プロットも、総てがクールで格好いい。理解なんかできなくてもいい。クールさが、トリップ感が心地よい。そんな物語。傑作です。

2014/04/03

H2A

舞台は新潟市、長岡市と一部火星。時代はいろいろ。語り口はハードボイルド。HOTという麻薬のほかにTIPという機械脳が出てくる。前半は場面が目まぐるしく変わり翻弄されるが、テーマにはよくマッチしている。題名にある「機械たちの時間」は生命の時間とは逆行するというし、太初の巨大意識というアイデアがおもしろい。それにしても絵里奈は邑谷と別れてからどうなったのか。いちおうヒロイン級なのに別れるというより置き去りにしてしまうドライさ。尾を引く結末である。

2013/11/16

ゆーいちろー

1987年の作品だと思うと、SF作家の想像力とは何とすごいものかと、そして当時の人間にとってコンピューターというものがどんなに空想をかき立てる魅力あるツールであったのかと、ため息をつきたくなる。今でこそ、コンピューターネットワークを重要な世界観として描くマンガ、アニメは数知れず存在する。そういった作品の洗礼を受けている、あるいは物心ついた頃から携帯やPCを身近に感じている若い読者は、もしかしたら本書には大して感銘を受けないかもしれない。なぜならば、この作品世界の骨格自体は、すでに現実に近いのだから。

2012/10/27

ettyan えっちゃん

普通にSFハードボイルドアクションとして,おもしろいなあと読み進める。終盤で急に,時間の流れが一方向でないこと,時間は意識が作り出したことを示唆され,物語を振り返り,時間と空間の認識のずれに気がつく。あんまり難しいことはわからないけど,SFアクションとしておもしろく読めました!

2012/06/11

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