マイルズ卿ものがたり (ハヤカワ文庫 JA サ 1-6)
マイルズ卿ものがたり (ハヤカワ文庫 JA サ 1-6) / 感想・レビュー
MICK KICHI
坂田靖子さん得意のヴィクトリア朝有閑貴族ものかと思って読んでいると、坂田さん自身のあとがきコミックでビックリ! ウィリアム・ホガースの描いてた18世紀、つまりヴィクトリア朝以前の英国が舞台だったんですね。 社会情勢的にも貧富の差や治安維持、道徳の乱れが顕著に現れています。作品中も医師がジンによってまともに治療できないなんて一コマがあったりします。坂田さんは、この時代をちょっと変な時代というコミカルな視点で、マイルズ卿を中心に面白おかしく描いています。
2018/07/20
そのじつ
イギリス貴族のはなし。フランスがロココだった頃・・と書かれていて、当時活躍していたイギリス人画家ホガースの絵画に刺激をうけてこの本を描かれたそう。貴族というとなんだか上品で理想的な生活をしているイメージを持ってしまうが、ホガースの「放蕩一代記」などは不道徳・欲得・悪徳で成り立っているストーリーで衝撃的。本書のマイルズ卿はボンヤリしたお気楽貴族だが、彼の執事は鉄面皮で主人を主人と思わぬ俗気の強い男。いいように振り回される姿はイギリスの著名な小説ジーヴズシリーズの主従のイメージと重なる。お気楽貴族は恋をして
2017/05/25
みのにゃー
主人を主人と思わない(呼び方は一応「だんな様」だが)召し使いが面白い・・・?
2016/10/07
マッツ
マイルズ卿の優雅で採り散らかった日常。無愛想で横柄で主人を主人と思わない態度が好き。
2009/08/22
kurumi
テンポよい坂田ワールド。マイルズ卿がかわいい。楽しかった。
2010/02/21
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