沈黙の教室 (ハヤカワ文庫 JA オ 4-1)
沈黙の教室 (ハヤカワ文庫 JA オ 4-1) / 感想・レビュー
遥かなる想い
日本推理作家協会賞受賞作。青葉か丘中学校3年A組の恐怖新聞発行・そしていじめ。じわじわと広がる恐怖が本当に怖い。20年後、報復が始まり…息をつけない展開はさすがに折原一という感じ。
2014/07/12
🐾Yoko Omoto🐾
第48回日本推理作家協会賞受賞作。20年前の青葉ヶ丘中学三年の担任教師視点で語られる忌まわしい過去、クラスに当時恨みを抱いていたらしい謎めいた記憶喪失の男、クラス会を企画する人物と、開催を知り復讐を企てる謎の人物、20年前「恐怖新聞」なる怪文書でクラスを支配し幾人もの人間を不幸に貶めた人物、正体不明の怪しい人物満載の折原ワールドを堪能した(笑)それぞれの正体が少しずつ明かされていく終盤は予想通りのところも多いのだが、秀逸なレトリックに気持ち良く翻弄され最後まで飽きることなく楽しませてもらった。面白い!!
2014/08/21
セウテス
教室シリーズ第1弾。本作は叙述トリックを使った謎解きというよりは、サスペンス色が濃いと思う。物語は前半の恐怖新聞が発行され、言論統制がなされる様な中学校時代と、その20年後の同窓会に向けての復讐劇からなる。恐怖新聞を作ったのは誰か、記憶喪失の男はどの様に絡むのか、同窓会の復讐とはどの様になされるのか、推理すべき謎はたくさん在ります。本作の、こうした謎が解きやすいのも悪くはないです。しかしいじめの加害者には、もっと重い罰が必要だと叫びたくなる。教室シリーズは三部作らしいので、最終的に納得出来る事を望みたい。
2019/05/05
nobby
折原さん、普通にもイケる!(失礼)“粛清”という悪質なイジメがはびこった中学3年A組。そこから20年経って準備される同窓会。それを待ちに待った復讐の機会として練られる殺人計画。記憶を失った男の正体や真犯人は、後半になると予想がつくが、とにかくその正解知りたさに一気に読める。700頁の大作だが、脳内混乱に至らない軽めの叙述もまた心地よい。各人の同窓会への想いの温度差の違和感も読み終われば納得。
2016/02/01
ダイ@2019.11.2~一時休止
教室その1。ホラー色も若干強い、過去と現在のクラス会の謎。賞を受賞したのも頷ける流石のうまさ。
2013/12/24
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