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永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

作家
菅浩江
出版社
早川書房
発売日
2004-03-09
ISBN
9784150307530
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永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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rico

ああ、これは好きな世界。あらゆるものが収められた宇宙に浮かぶ巨大博物館、本当にあったら、絶対行きたくてずっとそこにいたくなること確定。持ち込まれたさまざまなものに託された美や想いをたどる、9つの美しい物語。「もの」の有様は、今はないけど未来には多分・・・という技術に支えられ。本質にたどり着くために奮闘する学芸員たちののパートナーは、直接アクセスして対話できる膨大なデータベース。そんなSF設定を越えて、変わらない人のひたむきな想い。「この子はだあれ」「永遠の森」が特に印象的。愛は永遠なのでしょう・・・多分。

2023/05/15

ぽんすけ

博物館惑星3が日本SF大賞を取ったので再読。読んだのが昔すぎてほぼ初読み状態で楽しめた。舞台は地球衛星軌道上にある博物館惑星アフロディーテ。データベースシステムに直接接続できる学芸員田代の視点で語られる短編連作。世界観はSF、扱うテーマは芸術、執筆手法はミステリーとなっていてなんとも不思議な世界観を作り出している。作中で田代が連作全話を通じ、美を前に人が抱く情動に対し直接接続者と人工知能はどう向き合っていくべきか答えを出そうとしているわけだが、それは最終話で一つの結論を得るに至ったのではないか。美和子最高

2021/03/07

penguin-blue

ほぼ20年ぶりに続編!が出るというので歓喜の舞を舞いながら(嘘)再読。世界中のありとあらゆる美術品を収納するため人工的に整えた、地球の衛星軌道上の博物館惑星「アフロディーテ」が舞台の連作集。主人公の孝弘のいかにも学芸員っぽい浮世離れ感が好もしい。そして「ムーネモシュネー」、学芸員と直接接続されたシステムで、必要な情報を検索したり、自分の散漫な記憶や感想を代りに文章化して記録してくれる。なかなか読書感想や他の文章を形にできない私にとって読んだ昔も、再読した今も一ニを争う夢のシステムであることに変わりはない。

2022/04/13

あおでん@やさどく管理人

【第13回やさどく】菅さんの作品は2作目。SF的な設定ながら、描かれているのは美術品に対する人々の想い。「嘘つきな人魚」に書かれているように、芸術が人に力を与えることもあるし、人が芸術に力を与えることもある。芸術はデータだけで捉えられるものでもないし、仮に感情をそのまま記録することができるようになったとしても、「美」が何たるか、という問いに答えは出ないだろう。それはそのまま、近年発展が著しいAIと芸術の関わり方につながってくるような気がする。おすすめ。

2017/08/10

はらぺこ

SFやからか馴染の無い単語があったけど、専門的な職業の話やと思って読めば結構大丈夫やった。

2015/04/12

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