蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)
蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA) / 感想・レビュー
p.ntsk
田中啓文さん初読み。これがSFか!?これこそSFか!と蒙を啓かれた思いだ(笑)。SFの概念を覆されるというか押し広げられたというか。思いもしない角度から飛んでくる矢ような予測不能の奇想天外ぶり。パロディとダジャレのオンパレード。徹底したおバカなふざけぶりにはくだらなさを通り越して不覚にも感動すら覚える。知識の浅薄な私などは十分に読み切れていないかもしれないがSFマニアには噴飯悶絶かもしれない。さすが第130回茶川賞受賞作(笑)
2019/06/28
アーちゃん
図書館本。2004年発行。茶川賞を受賞したらしい田中啓文さんのバカSF(と言い切って良いと思う)作品集です。あちこちに下らないダジャレが入っていて、著者はなんと失踪中(当時)というこれまたバカバカしい設定を大真面目に文庫にしたという点で、ハヤカワさんは凄いと思いました。しかし最後の「吐仏花ン惑星」って、まず「はくぶつかん」とは読めないし、現在某県知事の方が全盛期の頃のネタは絶対に読む年代を選ぶし。私は面白く読みましたよ、吉川くん(笑)
2018/10/14
ばっか殿すん
「いや、マジくだらね~~」「ホンマしょうもね~~」が褒め言葉(尊敬するレベル)になる本です。だって作者さん、第130回茶川賞受賞者ですから。よい子はくれぐれも読まないでネ。。
2014/05/14
葵
タイトルと帯を見てわかるが、完全に綿矢りさの「蹴りたい背中」のもじり。芥川賞ならぬ「茶川賞」をとって失踪した伝説の作家、田中啓文を悼む遺稿集として出版されたもの。はいそこの信じた人!大ウソです!そんな事実はないよ!残念でした!本作もくだらない駄洒落とSFが融合した短編集となっている。くどいっちゃくどいが、大の大人が大真面目にこんなふざけたもの描いて、好き勝手やらせてあげているハヤカワ文庫がいて。読む人が読んだら怒るだろうな。でも私はニヤニヤが止まらないよ。あーくっだらなくて最高!ご馳走さまでした!
2018/06/03
くまちゃん
なぜこれを読もうと思ったのか?w。「異形家の食卓」が面白かったからだ。でもこれはまったく違った!どっちが良いかはともかく破格な小説である。とんでも世界でのダジャレ応酬。最初はくだらな過ぎて読むの止めるか(汗、と思っていたのだが、慣れてくるとクセになる。ダジャレにクスっと笑う自分がいるのに驚いた。傑作なのか駄作なのか!信じるか信じないかはあなた次第!!!
2019/09/02
感想・レビューをもっと見る