鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))
鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810)) / 感想・レビュー
Tadashi_N
雪風以外の作品を初めて読んだ。世界観がしっかりしていた。
2020/01/30
ヴェネツィア
神林長平の初期の6つの短篇を収録。いずれも基本的にはアイデンティティをテーマとするが、神林の優れているのは(それはまた同時にきわめてSF的でもあるのだが)そのアイデンティティの問いかけが、単に個人や人間のそれのみにとどまらず、物質や時間、あるいは宇宙空間そのものに対する根源的なものになっていることにある。現在の神林作品からすれば、いくぶんもの足りと言えなくもないが、それは逆に言えば絶えざる問いかけと練達が今の神林をあらしめていることの証でもあるのだろう。6篇の中では、表題に取られた『鏡像の敵』が秀逸か。
2012/03/21
hirayama46
神林長平の短編集。まだデビューしてそれほど経っていない時期ですが、のちのちの長編に通底するテーマや素材が扱われているのが興味深かったです。長編ほどのぐねぐね感はありませんが、切れ味があったり、とぼけた味があったりで楽しめました。
2017/02/22
Taito Alkara
折角借りたので頑張ってみたのだけれど、やはりSFということで、35ページでダウン。このジャンルに壁を感じる今日この頃です……。
2016/04/13
スズツキ
似たテーマで似た雰囲気の短編集。まとめて読んだら疲れました。ちょっと合わなかったかな。
2013/03/25
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