ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811))
ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811)) / 感想・レビュー
みなみ
昭和13年の満州と平成元年の東京を舞台とした二つの世界が並行世界として混ざり合うような世界観の中で起こる殺人事件。残された暗号、自殺した者が浮遊している姿を見たと訴える目撃者、貨車の瞬間消失…本格ミステリの道具がてんこ盛りで登場してわくわくする。小説の文体は若干読みにくく、幻想小説のようでもあるけれども、現代パートの分かりやすさと大事なところは復習のように何度も繰り返される親切設計に助けられつつ読了。
2023/04/01
モルワイデ鮒
宿命城でオペラ『魔笛』消失消失空中浮遊。平行世界とてんこ盛り。二種の手記やら小説がかわりばんこでややややこしい。派手な謎がどうなるか期待と不安。そろそろ年の瀬って時期にどえらいのに手ぇ出しちゃってたまらん。
2023/12/11
yucchi
昭和13年の満州での事件と平成元年の東京での話が今後どうやって繋がっていくのか? それにしても旧仮名遣いで書かれた手記が読みにくい(*_*) 今この時点で、私がこの本の内容をどれくらい理解しているのかわからないという大きな謎を抱えて下巻に突入。
2014/05/29
agtk
まだ上巻なのに、読み終わるのに結構時間がかかった。はじめはなかなか世界に入っていくのに時間がかかったが、時空間を超えた物語に引き込まれてきた。下巻でこの大風呂敷がどう畳まれるのかに興味津々。インターバルを挟んで下巻にいこう。
2019/06/22
トリプルアクセル
プロローグの読みづらさには閉口したが、徐々に読み慣れるにつれ、圧倒的な物語世界へと引き込まれていく。同じ描写や説明があるためページ数が多くなっているが、そのおかげでなんとかついて行くことができた。満州やオペラ「魔笛」に纏わる話も面白い。様々な謎と伏線が、下巻で果たして回収されるのか少し心配ではある。
2017/04/14
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