楽園の知恵: あるいはヒステリーの歴史 (ハヤカワ文庫 JA マ 5-5 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
楽園の知恵: あるいはヒステリーの歴史 (ハヤカワ文庫 JA マ 5-5 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
- 作家
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2007-07-01
- ISBN
- 9784150308957
楽園の知恵: あるいはヒステリーの歴史 (ハヤカワ文庫 JA マ 5-5 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) / 感想・レビュー
miroku
牧野修的狂気の幻想を堪能。やはりこの人はちょっとオカシイ♪
2016/06/07
ささやか@ケチャップマン
圧倒的な狂気と才覚に基づいて書かれた傑作短編集。引っ越しする際、餞別で人にあげてしまっていたのをようやく再入手して再読。最悪の形で「ここではないどこか」に行ける【いつか、僕は】、目が回るような異世界【踊るバビロン】、時間を崇めた国の興亡【バロック あるいはシアワセの国】、演歌と神秘主義を合体されたウルトラC【演歌の黙示録】、かつて宇宙的人気を博した芸人の矜持を示したSF【或る芸人の記録】等々。やっぱ牧野修は凄いなあ。濃密な読書をしたい人で、エログロシュールなんでもこいなら確実におすすめ。大好き。
2020/03/20
しろ
☆5 どうレビューすればいいのか全く分からんけど、すごい短編集だった。いちおうSFなんだけど、話の筋自体はかなりキワモノ。思想や哲学感がSFっぽかったかな。解説が平山夢明なのも妙に納得する感じ。こういうのを読むとSFが自由な表現方法で、人間の本質を描くことができ、純文学に近いと感じる。奔放で幻想的な作品ばかりだけど、なぜかそこに人間性や精神、時間をも描きだそうとしているのがわかるような一冊だった。
2012/06/11
策太郎
知人に勧められたのを契機に読んでみた本書。そしてその世界観に圧倒された、正直最初はなんなんだ?という状態だったが、その話をかみ砕けるようになってから一気に面白さがわかった気がする。好きだったのは「そして、僕は」
2017/05/29
レイ
何だかもういい意味でイッちゃっているものだから読み進むごとに「いいぞ、もっとやれ!」なんて思ってしまった。得体の知れない黒い物体と汚物に似たもので出来た万華鏡のような作品集。「インキュバス言語」、「バロック あるいはシアワセの国」、「演歌の黙示録」、「或る芸人の記録」、「逃げゆく物語の話」が気に入っている。また「付記・ロマンス法について」は、こういう作品を書く著者の気骨を感じた。もっと読みたいと検索すれば著者の作品はほとんど絶版。古本で探すか。だって病み付きになってしまったから。用法にはくれぐれもご注意。
2014/12/09
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