からくりアンモラル (ハヤカワ文庫 JA モ 3-2 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
からくりアンモラル (ハヤカワ文庫 JA モ 3-2 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) / 感想・レビュー
ミカママ
初読み作家さん。不思議な世界でした。どういうジャンルなんだろう?ラノベ、官能、そしてSFも入ってて。官能表現も多々あったけれど、不思議とエロチックではない。それどころか、清潔感さえ。まぁでももう読むことはないかなぁ。
2014/11/24
skellig@topsy-turvy
なんとなく勝手に苦手かも、と思い込んでいた作家さんでした。結論から申しますと全然そんなことなかったね!!一気読みしました。「少女」という在り方が纏う切なさとエロスが、めくるめく万華鏡の如く広がっていく。機械、人間、アンドロイド、動物、ハイブリッド…それぞれの個体が別の個体との断絶を埋めようとして持つ「関係」がエロスとして蠢いているわけですが、どこか清々しい。娼館で初夜を繰り返す女の子、駄目駄目ヒモ親父の娘、自分を愛する娘、どの話も魅力的だった。SF設定×エロス×少女の3つに何かを感じる方は楽しめるかと。
2013/11/27
まつじん
フランス書院かと思っちゃうほどの濃厚なシーンんの連続ですが、やっぱりSFなんですねぇ。しかし表紙と挿絵が通勤電車で開くのをためらわせてくれます。恥ずかしくても内容は結構良かったので気にしないことにしましょう。
2010/09/29
non
表紙とそれぞれの章の扉絵がキュート。SF系のちょっと切ない恋愛モノ。濃密にいやらしいのに、対象が美少女・美少年・新人類・レプリカントなので、甘ったるい淫靡さもどこかツルリとしている。それぞれ設定が凝っていて面白かった。セクサロイドと聞いて、戸川純を思い浮かべる世代です・・・私。
2009/07/16
九鳥
エロくて切ないSF短編集。可憐で特権的で哀しみを抱えている少女やアンドロイドや新人類たち。BLは女性にとって生々しすぎる「生殖」を伴わないから支持される、という説をどっかで読んだ記憶があるのだけれど、ここに描かれる性も生殖と切り離されているのが象徴的だ。「からくりアンモラル」「いなくなった猫の話」「レプリカント色ざんげ」が特に心に残った。タカノ綾の扉絵も素敵。
2009/07/06
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