永久帰還装置 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-38)
永久帰還装置 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-38) / 感想・レビュー
Dai(ダイ)
以前積読本に登録した時はこんなアニメチックな表紙じゃなかった。登録した記録ごと消えてしまった。物語は終始登場人物の会話でストーリーが進んでいくので、ラジオドラマのようであった。そして本当に放送されたなら低視聴率間違いなし。
2015/10/27
儚俣
この世が現か幻かはあなた次第。つまりは認識問題。これ自体は興味深く面白い問題だが、500ページ以上はちょっと長すぎる。およそ半分以上が基地内の二部屋で認識論の繰返し。疲れた。
2015/09/27
チョモ
本棚から出してきた再読本。いやはや、不思議な物語です(>_<) 高次の存在によって、知らない間に自分が造り変えられている、かもしれない。記憶と現実の齟齬を訝しむケイ・ミンの葛藤に引き込まれてしまいました(^^; 永久追跡刑事やボルターと云ったチートな概念に対して、地に足がついた足掻き方を見せる戦略情報局の面々も魅力的ですネv 暴走CPUマグザックの立ち位置も、ボルターの実力を強調する意味で面白い。でも結局のトコロ、蓮角やミュグラを生み出した大元ってなんだったんだろう?(;´д`) あと、猫とクリームパン。
2013/02/20
FeLis-IA
再読。読了感が好きな一冊。世界を創っては壊す「追われるもの」とそれを「追うもの」。途方もなくチートな存在や人工知能の暴走に立ち向かう火星の人間達。そんな一人ひとりの行動や決断、言葉や認識によっても少しずつ変わっていく不安定な世界の崩壊を止めたのは・・・。どんな存在も帰るのではなく帰されるのだという言葉には、いつも違った感銘を受けます。しあわせは猫のかたち。
2013/01/27
しまっち。
「猶予の月」が面白かったので、似ているという事でこちらを。この作品の方がとっつきやすかった。人間世界ではないところから来た蓮角が、人間として存在している事で、自分の次元に「帰る」という気持ちを見出していくのが面白い。「現実とは、人が時間を閉じ込める場のことだ。変えられたくない、閉じた時空のことだ」というセリフに思わずフムン。神林作品は言葉で煙に巻かれるような、頭の中がぐるぐるしてくる感じがちょっと病みつきになりそうなんだけど、そうそう連続では読めない。
2014/12/04
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