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フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-8)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-8)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-8)

作家
小川一水
出版社
早川書房
発売日
2008-07-01
ISBN
9784150309305
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フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-8) / 感想・レビュー

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徒花

再読。完全に内容は忘れていた。短編集でそれぞれの話につながりはないのでサクッと読めるが、一冊のなかに共通しているテーマは「人間とは何か?」ということ。体のほぼすべてが機械になったり、不老不死が強要されたり、体の組織がエイリアンによって組み替えられてしまったりしても、それは人間といえるのだろうか、ということを問いかけている。もちろん、同時にエンターテイメント性も高く、それぞれひとつの小説として楽しめるだけのストーリーのクオリティもあるので、読んでいて楽しい。

2016/05/01

みっちゃん

【時砂の王】のスピンオフの短編があると聞いたのが、読むきっかけです。バラエティに富む短編集でしたが、「生きているとは?」というテーマが根底にあるように感じました。宇宙人に取り込まれて食欲・性欲から解き放たれる、全身麻痺になった身体の代わりのテクノロジーで外界とコンタクトする、そして人類が不老不死を獲得したら…いつかこれらの事が実現したら人類は生と死の境界をどう捉えてゆくのでしょうか?色々と考えさせられました。

2013/12/28

とくけんちょ

地球外生命体との交流、侵略や不死を描いた近未来から遥か未来までのsf要素満載の短編5編。相変わらず、SFといっても、ハードルは低く、誰もが読みやすいものに仕上がっている。逆にハードなものやメッセージ性を求めすぎれば、物足りなく感じるかも。作中で登場する探査機はやぶさと実在したはやぶさとの関連はよくわからない。ただ現在では最新技術でも、将来、それが朽ち果てていたとしても、その夢の名残が遥か未来と接触したとき、未来人は何を思うのか。色々、想像してしまう。これがSFの醍醐味ですね

2018/09/30

けい

「時砂の王」のスピンオフ作品を含む5編からなる短編集。極々軽いのりで描かれる表題作、「私は仕事を続けた」のくだりで、ニャッとさせる『千年の坂も』など、設定はSFながら極めて読みやすい文章と内容が秀逸。世界観にもあっさりと引き入れられてしまう。それでいて、考えさせられる所もある、面白い作品でした。

2016/11/23

ざるこ

ほぼ脳死状態の体と意識で生きるAIの体。どちらが本当の自分なのか?(Live me Me)不死を可能にした未来、自然に来る人生の最後を奪われ仕方なく生きなければならないのか?(千歳の坂も)遠い未来を考える時、私たちが漠然と想像することを緻密に描いてくれる。「そんな世界の日常ならこんなことが起こるのでは?」という進化や事件がとてもリアルに感じとれて楽しくてしょうがない。表題作はちょっと笑えるけど、いつか実現するかも…と感じる話が多い。「時砂の王」のスピンオフもあり、またまた興奮しっぱなしの小川作品でした。

2018/09/22

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