愚か者の盟約 (ハヤカワ文庫 JA サ 2-3)
愚か者の盟約 (ハヤカワ文庫 JA サ 2-3) / 感想・レビュー
GaGa
1993年に刊行されたと書かれているので執筆は当然それ以前だったのであろう。同年八月には細川連立政権、94年には村山内閣が誕生。政治を小説にした場合時に作家の想像をひっくり返すようなことが現実に起きる。現政権もしかり。「愚者の饗宴」このフレーズが頭に残った。
2010/08/17
くりのすけ
社会党の新進気鋭の代議士と叩き上げの秘書それぞれが政権交代を目指す過程をうまく表現できている。実在の政治家を登場させることで、当時の政治情勢などもリアルに感じることができる。ただ、政界の状況説明がやや多く、寺久保と秘書との感情のぶつかり合いや駆け引きといった心理面での描写が少ないようにも思う。この2人が因縁を持つ設定であっただけに、やや肩透かしをくらった。
2011/04/01
MarsAttacks!
中曽根元首相の失言事件に、リクルート事件、激動の昭和後半の政治ダイジェストを読んでいるようでした。社会党の議員「寺久保」と、その秘書「野崎」、彼等がこの激動の時代にどんなドラマを見せてくれるか、楽しみにしていたのですが少し肩透かし、思わせぶりなオープニングや寺久保の妻との件など、もう少し二人の対決が見たかった。それにしても、今も昔も国民不在の政治には変わらないですね。
2011/09/01
なぜか?カープファン
面白いかったけど、最後、決着つけずに突然終わった。野崎の野心は?モヤモヤ消化不良。
2016/06/26
キューカンバー
それなりに面白かったのですが、最後が中途半端であったように思いました。裏をかえせばもっと続きが読みたかったということなのかも知れません。続編期待します。
2016/02/19
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