レダ3 (ハヤカワ文庫 JA ク 3-14)
レダ3 (ハヤカワ文庫 JA ク 3-14) / 感想・レビュー
まつじん
”読み”は外れました、うん快感!そうきたか・・・ユートピア小説ではなかったんだ。二巻かけてきた謎が一気にわかり昇華していきました。しかしまぁ携帯電話普及以前に書かれた物語としての限界、みたいな古臭さが感じられるんですがね。
2010/04/25
けいちゃっぷ
終わりました。いろいろと文句は言いましたが、読むことができて満足です。これを読みながら、なぜか山田正紀の『アフロディーテ』を思い出しました。どちらも、おそらくは30歳前後に書かれたもので、青春への決別と苦さを描いているような。これで、栗本薫を読むことは(少なくとも当分の間は)ないでしょう。改めて、お悔やみ申し上げます。ありがとうございました。365ページ
2010/11/14
うえはらちから
改めてこの本を読むとシティーの姿が今の日本の姿とそっくりで驚かされる。今の閉塞感、人口減少、どうすれば打ち破ることができるのか。ここではイブというヒーローに託されていくが現実の世界はどうだろうか。我々はどう生きるべきなのか。その答えを求めてたえず歩いていく。
2014/10/19
はむはる
栗本薫が亡くなってもう3年も経つんだなあ。久しぶりに栗本薫を読みたくなって図書館で借りました。やっぱり、この作品も栗本薫以外書けない作品でした。栗本薫はずっと「自分さがし」をテーマにしていたんですね。人間は何で生きているのか、死んでいくのか、自ら死んだりするのか、何故自分は自分なのか、などをずっと問いかけ続けていた。もしかしたら問いかけ続けていたくて、答えを出すのが怖くて、出してしまった瞬間に何かが終わってしまうような気がして、グインはわざと終わらせなかったような気がします。 グインを最後までずっと読んで
2012/07/25
アストリアス
これはSF小説と思わない方が吉、熟々そう思う。20年以上前に読んだ時と違った印象で、「あれ?こんな感じだったかな?」と拍子抜け・・・人生いろいろ経験すると「諦念」というか、ここまでならギリギリ出来るという限界を知ったからなのか、今回はL.Aの方に親近感を持ってしまったよ。そうだよなぁ・・・若い頃の血気盛んな勢いでやったのは良いけど、その結果をスッパリと受け入れたようで結局ズブズブで、そのうえ、世界が将来展望の全く見えない閉塞感に包れていたらイブの「若さ」に憧れるし、触発されて「もう一度」って思うかもな。
2010/01/30
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