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青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-14)

青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-14)

青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-14)

作家
小川一水
撫荒 武吉
出版社
早川書房
発売日
2011-03-10
ISBN
9784150310233
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青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-14) / 感想・レビュー

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こら

小川一水短編集2冊め!6作のどれも、どんな状況にあっても、決して主人公や作品世界を突き放さないラスト。この読後の余韻にしばし浸れる幸せさ。小川先生の作品はSF故に過酷なストーリーでも、最後にほんの一握りの希望が残る。きっと、異星人から宇宙船AIまで、あらゆる生命への讃歌が根底にあるからでしょう。表題作の遠大さもいいけど、小川作品らしさがギュッと詰まった「都市彗星のサエ」がベスト!

2022/02/14

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

「都市彗星のサエ、グラスハートが割れないように、静寂に満ちていく潮、占職術師の希望、守るべき肌、青い星まで飛んでいけ」短編集全6話。SFを中心とした短編集でした。私が一番好きな話は、その人にとって何が天職なのかが分かる「占職」。彼に私の天職は何なのか是非見てもらいたいです。誤ってダクトに落ちたサエはそこであるはずのない森を目撃し一人の少年と出会った「都市」は、思わぬ方向に転がってしまった彼女たちの運命でしたが、彼女たちのその後を追いかけてみたいです。「守る」はよく分からない話ながらもラストは好き。★★★★

2012/12/03

mihya

短編6本。各々世界観が全く違っている。どれも面白かったのだが、いくつかの短編に出てくる女性(女の子)は個人的にはどうも好感が持てない。「都市彗星のサエ」もその1つで、サエの無邪気さにイライラしながら読んだのだが、クライマックスからラストにかけてが良くて、評価爆上がり。 表題作「青い星まで飛んでいけ」は、スタートレックを思い出させる。でも"宇宙、それは最後のフロンティア"が『能天気なボンクラども』で一蹴されてて笑う。

2023/08/17

naoっぴ

やっぱりSFは好きだなぁ。想像が広がるままどっぷり物語世界に没頭できて、素直に驚いたりわくわくできる楽しさがある。短編六篇のどれも時代や設定が異なりバラエティに富んだ内容。ラブストーリーあり未知との遭遇あり、読みやすいけれど骨太な作品が多く、気持ちが晴れ晴れするようなラストも良かった。中でも「守るべき肌」と表題作が好きだった。

2021/08/13

すしな

116-23.半径50mぐらいの身近な話から、太陽系の外側までいろんなスケールで、自分と他人の距離感について考えさせられるSF短編集でした。SFでも政治経済をモチーフにしたものもありますが、政治の場合だとある程度のコンセンサスの元にして話が始まるのに対して、自分の価値観が他者に通じないところから始まる話が多かったので、最初はもどかしいながらも、相手の想いに近づこうとする感じで読み進めていくので、実際の生活でも共感力がアップしたような気がしました。

2023/11/17

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