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地球移動作戦 (下) (ハヤカワ文庫JA)

地球移動作戦 (下) (ハヤカワ文庫JA)

地球移動作戦 (下) (ハヤカワ文庫JA)

作家
山本弘
鷲尾 直広
出版社
早川書房
発売日
2011-05-05
ISBN
9784150310356
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地球移動作戦 (下) (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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Bugsy Malone

巨大な天体シーヴェルが接近する中、遂に地球移動作戦「チャリオット作戦」が動き出し、作戦を妨害するテロリストや地球移動による影響とシーヴェル接近の災害から地球を守ろうとする人々の決死の戦いが始まる。下巻では次々に起きる危機や災害の中、壮大な計画を成功させ、その先にある未来の為に諦めずに戦う人々とAIの意志が描かれていた。愛と希望と勇気、陳腐な言葉となった昨今、もう一度信じてみたくなる物語でした。

2016/03/11

ntahima

華麗なる映像美の『2001年宇宙の旅』に対し、埃まみれの未来像を描いた『ブレードランナー』。一方、本作はオタク文化が基盤となったアニメチックな未来という日本人にしか書けないSF。肝心の地球移動の描写はやや冗漫であったが絶体絶命の危機の中、突発的に歌い広がる『シュテルンシフリ―ト』にちょっぴり感涙。「人間の中には、少ないパーセンテージではあるが『遠くに行きたい』という欲求に突き動かされている者がいる。彼らが大陸を渡り、海を渡り、人類を地球全土に押し広げた。次には宇宙に…」には大共感。フロンティアスピリット!

2012/03/24

ヨーイチ

評判通りの面白さ。カタストロフィー物って事態の重大さの為に単調になる傾向があると思っていたが、あの手この手でその弊害を回避している、バランスが良い。作者得意の人工知能物って側面もある。アシモフ、アトムを祖とする悩める「ロボット達」がいじらしく、かつ魅力的。VRの発達した世界では人工知能は身体を持つ必要が無いってのが面白い。少なくとも「夢に対する敷居」が低く感じられるのは確かだ。

2018/12/15

活字スキー

【「マイカ、歌おう」「こんな時に?」「こんな時だからよ」】……というわけで、迫り来る滅亡の星シーヴェルの脅威に立ち向かう地球移動作戦が動きだす。人類は戦わずして滅びはしない。こんな時代だからこそ、未来を、勇気を信じる物語が必要なのだ。奇しくもこの文庫版の刊行は、私達が現実に未曾有の大災害を経験した直後、2011年5月のことだった。本書(文庫上下巻)の印税は全て震災復興支援のため寄付されるそうです。

2018/11/23

タルシル📖ヨムノスキー

上巻は化学や物理学、様々なテクノロジーなと虚実入り乱れての膨大な情報に頭がオーバーフローを起こしかけるも、先が気になってなんとか読了。下巻は初っ端から物語が急展開。主に計画を阻止しようとするテロ事件と、小惑星が地球に近づいた際の影響について詳しく書かれている。この「地球に衝突」ではなくて「至近を通過」というのがなんだかリアル。それにしても作家さんの頭の中ってどうなってるんだろう。こんな壮大なスケールの話が頭の中にポンポン浮かんでそれを文章に起こせるなんて。自分は目の前の出来事すら上手く文章にできないのに。

2022/07/16

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