21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫 JA オ 10-1)
21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫 JA オ 10-1) / 感想・レビュー
緋莢
Part2が出たので再読。2001年から2010年までの 『本の雑誌』掲載の「新刊めったくガイド」のSF時評に 国内、海外ベスト10を含む各年度末のSF出版総括を加えたもの。≪<SFファンは今後五年間、「これはSFじゃない」と言うのをやめたほうがいい>というのは瀬名秀明の提言だが(中略)実際問題、「これは(オレの考える理想の)SFじゃない」を、「これはSFじゃない」と短絡させるタイプのSFファンは相当に迷惑な存在だと思う。どうしても言いたいときは、せめて「これは本格SFじゃない」 と言ってください≫(続く
2020/04/04
海猫
前半は本の雑誌を購読していたのでリアルタイムに読んでいた。読書が滞るときはブックガイドを読むに限るなあ。短文でネタバレを回避しつつ作品の魅力を伝えてくるのはさすが。それが十年分だし。
2012/02/17
亮人
『本の雑誌』の「新刊めったくたガイド」のSF書評10年分をまとめた一冊。本の雑誌はここ2年くらいから読み始めたので、まとめ読みができるのは嬉しい。大森さんの決めうち芸が痛快で冴え渡ってるのが好き。例えば、『時間封鎖』はほとんどSF版『流星の絆』ミステリ読者も必読…とか、断定口調が心地いい。自分のチェック漏れの面白そうな本が沢山あり、文庫が付箋で一杯になり困った。でも大森さんって翻訳や執筆の他に各種イベントにも参加してTVやアニメもチェックしてるのに、どうしてこんなに本を読む時間があるのか不思議でならない。
2011/12/18
そうたそ
★★★☆☆ 2001年~2010年の新刊のブックガイド的な一冊。メインはSFであるが、ミステリ、ホラー、ファンタジーに至るまで取り上げられており、幅広い読者におすすめ。傑作から駄作まで満遍なくピックアップされているのでそういう面白さもある。ただ書評ではなく、あくまでブックガイドであり、一冊ずつのコメントは短め。とはいえ、やはり傑作と言えるものにはそれだけの熱を持って語られているので、読みたい本は何冊か見つかった。特に翻訳ものには面白そうなものが数々。
2020/02/18
緋莢
2002年、「ハヤカワSFシリーズJコレクション」の創刊で日本SFが大復活、2003年、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』登場、2007年、円城塔、伊藤計劃がデビュー・・・「冬の時代」と言われたSFに新たな才能と、それを発表する場が生まれた2001年から2010年までのSF時評を集成。21世紀最初の10年に刊行された主要SF作品1000点を網羅したガイドブック。
2017/08/06
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