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黒猫の刹那あるいは卒論指導 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-2)

黒猫の刹那あるいは卒論指導 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-2)

黒猫の刹那あるいは卒論指導 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-2)

作家
森晶麿
丹地陽子
出版社
早川書房
発売日
2013-11-07
ISBN
9784150311353
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黒猫の刹那あるいは卒論指導 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-2) / 感想・レビュー

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mae.dat

学部生の黒猫さんと、後に付き人さんとなる私の短編6話。第2弾の積もりで読んでいたのですけどね、インタビュウを読んで吃驚。背表紙にある通し番号、出版年を確認しても2番目なのですけど、何の経緯があったのか四作目なのね。まぁ前日譚だし大きく影響しないのでしょう(と、信じたい)。“William Wilson”を扱っているのですが、“Will”を除いたらって言葉遊びがあってね「ほぅ面白い」と思った直後「疑ってかかれ」と、嗜められました。別途調べたら“Wilson”には“William”の息子って意味もあるそうな。

2023/02/08

のいじぃ

読了。ポゥの6編と三年前の五月から 九ヶ月間の出来事。既存からの脱出、論ずることの大切さ、視点の切り替え、完璧は求められていない。成る程、卒論指導でした。それに加えていつものポゥの講釈や黒猫との出会いなど、いろいろ詰め込まれていて楽しめました。唐草教授も隅に置けませんね。第二章は読み手をも巻き込んだ遊び心を勝手に感じたりも。しかし、芸者の話で「泣いた赤鬼」を連想した自分は美学や恋愛とは程遠い位置にいるのだなと、いえ、泣いてませんよ?巻末の対談、現状では経験と環境、値する理由が不足しがち。言い訳ですけどね。

2015/09/24

あつひめ

あー、この二人の距離感。やきもきするけど…どこか懐かしいような。友達以上恋人未満の関係…。森さんの刊行記念インタビューがまた、いいですね。黒猫シリーズを読んでいる時にふっと感じることをインタビューしてくれてる。月と地球の距離感や関係を相手と自分に例えるあたり。胸にズキュンと来ました。黒猫と付き人のあまじょっぱい物語をこれからも期待してます。相変わらずうんちくいっぱいの黒猫だけど、爽やかに感じてしまうのは私だけかなぁ…。

2014/11/13

依空

『遊歩』の3年前、黒猫と付き人の学生時代を描いた、エピソード0。いつも黒猫の美学講釈は理解できないのだけど、今回は分かり易かったかな。おかげで話との絡みが理解し易くて、より楽しめました。無性にポーを読みたくなりますね。恋愛色はより濃くなって、2人のじれったい関係に身悶えしまくり。さらりと距離を詰めるくせに曖昧な関係を楽しんでいるような黒猫に、はっきりしろと詰め寄りたくなります(笑) 著者の言う通り、この時期を見ているのが1番楽しいのですけどね。でも、シリーズラストにはハッピーエンドであることを、熱烈希望。

2014/02/24

藤月はな(灯れ松明の火)

主人公が院に進もうと準備をしながら迷っていた頃の黒猫との馴れ初めと付き合い。特に「赤死病の仮面」のモチーフがあんなロマンチックな仕掛けになっていたのには驚きました。でも祖母のストーカーの話は怖かった・・・・。ストーカーされていた相手でも「これだけの齢を生きたのだから」という理由で許せる祖母が何気に凄過ぎる。ちゃかり、黒猫の晩御飯をご相伴している主人公や何気に主人公に「君が愛おしい」アピールしている黒猫に微笑ましくなりました^^

2013/12/22

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