伊藤計劃トリビュート2 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃トリビュート2 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー
ゆかーん
「伊藤計劃トリビュート」の続編です。SFが好きな人には楽しめると思いますが、伊藤計劃作品と絡んでいるかと言われると、難しいような気がします…。純粋に物語を楽しんで読むのが良いかもしれません。印象に残ったのは、小林哲さんの「ゲームの王国」。ベトナムの社会情勢を、ゲームに例えて描いています。ゲームのようなルールの中で暮らす人々が、矛盾や違法の中でどう生き残っていくのかを語っています。SFでは無くなっていますが、物語としては面白いです。「最後にして最初のアイドル」はよもや中二病のラノベ小説のようでした(笑)
2017/03/20
まりお
『最後にして最初のアイドル』アイドル目指す女の子達。ひたむきに努力を重ねていく。時には目標を見失うこともあったが。それでも、ファンを増やすために努力していく姿にドキドキしました・・・・アイドルとは一体何なのだろうか。可愛い女の子の話からどうしてSFに発展してしまうのか。疑問に感じながら、勢い余って読んでしまいました。
2017/11/04
絹恵
例えば、その濃度が限りなく薄められていったとしても、それはもしかしたら純化かもしれない。または彼に自分自身の色を問うているようでもある。それなら気の抜けた炭酸水のような世界ではなく、あなたのいない不完全な世界で、記録を壊して、記憶を造形していく…なんてね。好みは、「くすんだ言語」、「あるいは呼吸する墓標」。
2017/04/18
宇宙猫
★★ 本の半分を占めるのは長編の一部抜粋。SFマガジンで読んだのが2編。どうなのこれって感じ。「最後にして最初のアイドル」は面白かったけど。
2017/07/17
ねりわさび
伊藤計劃への若手小説家たちからのアンサー短編集。第49回星雲賞受賞作、雲南省スー族におけるVR技術の使用例。という短編の構成がとても面白い。なお末尾に収録された300ページの中編はまったくSF性が無く、伊藤計劃の軍事、政治的な趣味へのオマージュなので興味ない人は飛ばして読んでも問題ないと思います。
2019/10/03
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