BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫 JA ニ 5-1)
BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫 JA ニ 5-1) / 感想・レビュー
ねこ
弐瓶勉のデビュー作BLAME!は大好きな作品で新装版全6巻も持ってます。その作品を5人の一流SF作家がアンソロジーで纏めてあります。弐瓶勉ファンのみならずSF好きには堪らない内容でした。「シドニアの騎士」を書いた人と言えば知っている人が増えるかもしれませんね。東亜重工、重力子放射線射出装置など、弐瓶勉作品に共通する名前を読むだけでワクワクします。弐瓶勉最新作「大雪海のカイナ」が2023年1月11日から放映されます。Amazon prime Videoでも1月12日からです。興味がある方は是非見て下さい!!
2023/01/12
ケンイチミズバ
一億キロの長さがある構造物の中で小さな人間やケイ素生命体や構造物を保守するセイフガード、壊れた部分を直す建設者などが登場する。考えれば考えるだけ広がって追いつくことのできない宇宙のようだ。普段ぶらぶらしてる旗本の三男坊が実は悪事を内偵捜査していて、ここぞという時に現れます。悪の権力者はお約束の「こやつは将軍様を語る偽物、斬って捨てい」で、実はセイフガードの暴れん坊将軍は究極兵器を使用し、自分を中心とする半径数キロ四方を壊滅させてしまい終わり。え?子供の両親は?子供を保護した火消の親方ゴゴやみんなは???
2017/06/01
ゆかーん
読むタイミングを見誤りました。「BLAME!」という映画のアンソロジー小説ですが、映画を観てない上に、作品の概要も知らない状態で読んでしまいました。世界観や細かい設定などから、盛り上がる要素が満載なのに勿体無かったです…。これは、地球を侵食し増幅する、街の成長の無限ループに悩む人間たちの物語。都市を欲求する珪素生命により、地球が崩壊の危機に瀕している状態で、救いはあるかテーマにした作品。人、生物、都市と様々な視点で描いた5人の脳内構築を、存分に楽しんで読めました。余計に映画を観てないことが悔やまれます…。
2017/09/08
絹恵
記号は文字となり意味を成し、言葉として重なり合い、言語となって対話となる。しかし沈黙は肯定にも否定にもなる。それは正解を曖昧にさせる。高く高く築いても、深く深く潜っても、輪郭はぼやける。それでも世界の答えは青。二千年後に色褪せて、忘れても、忘れても、読むことで私たちは広がり続けることが出来る。
2017/05/19
はな
5つのアンソロジー。 無限に広がり続ける階層都市。そんな世界を舞台にスケールの大きな話が展開される。 原作の漫画はほとんどセリフがないので色々と想像しながら読んだのですが、階層都市の片隅にこんな物語があったのかも知れないなぁなんて思いました。なんというかスゴく想像力を刺激されますね。BLAME!の世界観、階層都市の扉を開いてみてはいかがでしょうか。
2017/07/03
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