日本SF傑作選4 平井和正 虎は目覚める/サイボーグ・ブルース (ハヤカワ文庫JA)
日本SF傑作選4 平井和正 虎は目覚める/サイボーグ・ブルース (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー
モリー
「レオノーラ」(25ページ)のみ読了。アンドロイドに想いを寄せる男には、案の定、ハッピー・エンドはありませんでした。他の作品は、暫く封印します。高校生の頃、平井和正さんの作品にどっぷりはまり、勉学が疎かになった黒歴史を思い出しました。(^^ゞ ハマると危険です。
2020/09/07
yamatoshiuruhashi
久しぶりの平井和正。エイトマン、幻魔大戦の原作者。アメリカの黒人運動の華やかなりし頃の雰囲気を伝える作品群。幻魔大戦のあの小僧原型、あるいはサイボーグの虚無感が溢れている。作家の作品は時代を反映するものだとよくわかる。今、平井が新しい作品を書くとどうなるのだろうか。あるいはバブル期に書いていたらどんな作品だったのだろうか。平井の心奥の虚無をどう表していたのだろうか。
2022/02/05
ぐうぐう
平井和正と言えば、『ウルフガイ』に『幻魔大戦』のように長編(というか、長い長いシリーズもの)の作家というイメージが強い。『日本SF傑作選』の4巻は、そんな平井和正の初期短編10作と長編1作が収録されている。これがすこぶる面白いのだ! 情念を描くSF作家とも呼ばれる平井だが、「虎は目覚める」や「虎は暗闇より」など、タイトルにも登場するように、人の内なる情念を虎に例えている作品が多い。そう言えば、『ウルフガイ』にも『幻魔大戦』にも、虎を思わせるキャラクターがいたことに気付かされる。(つづく)
2018/02/14
かわうそ
著者の作品は初めて読みましたが、どの作品もなかなかの人類ディスっぷり。入門書がこのようなラインナップになるということは、愚かな人類とそれに諦観しあるいはブチ切れる人ならざる者たちみたいなお話が多いんでしょうか。もう何冊か読んでみようかなと思います。
2018/04/29
ぜんこう
実は平井和正さん初読。 いつもながら傑作選は700頁超えやけど、読みやすかった・・・腕は疲れたけど(^^;) 「虎」とか「狼」とかが良く出てきたし「裡」という表現が目についた。 それと「サイボーグ・ブルース」などでの黒人や有色人種への差別や、人類自体の凶暴性。 そういうところが僕が読みやすく感じたところなのかも。 長いシリーズものはしんどいけど、短編集あたりを図書館で見つけたら借りてみたい。
2018/05/02
感想・レビューをもっと見る