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死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)

死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)

死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)

作家
平井和正
生頼範義
出版社
早川書房
発売日
2018-06-19
ISBN
9784150313319
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死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

最近、読友さんが読んでらっしゃるのが気になって読みました。しかし、どうしても私には鼻について仕方なかったです。おそらく、当時のシニカルだが繊細な男を際立たせるための女性との関係が余りにも蔑ろにしているのが合わなかったからだろう。心は自分を無視していたという絶望を知ったジェーンさんの末路には絶句するし、ライラは終盤になるまで空気同然だったし。それに良子がもし、元のままだったら敏夫はあんなに葛藤せずに撃っていたんじゃないかと思ってしまうのが嫌だ。それに人類がダメだなんてそんな事は自分も含め、当たり前じゃない。

2018/08/21

Vakira

懐かしい~ 初出は桑田次郎の漫画だったらしい。当時はデス・ハンターって題名。1969年というから約50年も前にこの作品の漫画ヴァージョンが存在していた。ゾンビ・ハンターとして小説になったのは1970年。元祖 ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は1968作だが日本未公開。「ゾンビ」という題名で日本公開されたのは1979年ってことなのでゾンビを日本に知らしめたのは平井和正の方が早いことになる。それもゾンビから逃げるのではなく、ゾンビを抹殺するべく立ち向かう。誰がゾンビなのか?

2018/07/12

しゃお

○十年振りの再読。脳内補正されてた記憶から考えると粗い部分が目につきます。けれども著者が作品に込めた熱量は今でも衰える事無く訴えかけます。アクション部分よりもゾンビーハンターとなった田村俊夫の内面の変遷が主に描かれ、終盤で心を失った田村に代わり林石隆の心の内が描かる辺りが、この救いの無いラストを迎える「人類ダメ小説」の中で、人類への希望が仄かに示唆されているのがいいんですよね。またウルフガイも(途中まで)読み返したくなりました。

2018/07/09

苗@中学3年生になりました

私も読みました、ものすごかったです、いろいろいろいろ! 確かに女子向けかと言われたら難しいけれど、なんだかんだ言ってこれも愛の物語だよなあとは思いますです。

2018/07/14

スターライト

作者の平井和正によると、本書はそれまで書き続けていた”人類ダメ小説”の終焉を告げるものだという。人類の低劣さ、愚劣さに怒り、平井自らがその人類の一員であることを恥じる怒りが、小松左京の何気ない一言で変わり、人類にも良さがあることに気づいた平井。それを具現化したかのような作品が本書だった。地球からの侵略者だと思われていたゾンビーの正体が明かされるラストは、それまでの血と殺戮、暴力が吹き荒れたそれまでの展開を見事に裏返して見せる。〈ウルフガイ〉や『幻魔大戦』にも引けを取らない圧倒的な傑作。

2018/09/30

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