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夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫 JA ア 10-1)

夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫 JA ア 10-1)

夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫 JA ア 10-1)

作家
彩坂美月
出版社
早川書房
発売日
2018-08-07
ISBN
9784150313395
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夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫 JA ア 10-1) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

「読んでる本」登録から4年。なかなかページが進まなかったはずなのに、今日はなぜか最初から読み直して、あっという間にページが進んだ。そしてついに読了。「複雑なミステリ」だと言いたくなるが、読み終わってみれば、全体の構造は案外把握しやすいと感じた。探偵ゲームで「九条茜」の役をさせられる高校生・天野美咲の視点で、全員がゲーム上の役とシナリオを演じる、夏の3日間を描く。虚構と現実の関係が混乱しそうだが、論理・説明が明晰で、読者が置いてけぼりにされず、好感がもてる。夏休みのエピソードとして、爽やかさも残してくれる。

2022/10/20

紫陽花

ネットを使った内容のものはないかと検索して、見つけた本です。10年以上前の本ですので、ちょっと古いのですが、読んでみることにしました。幻想的なミステリ作家のファンサイトにアクセスし始めてから1ヶ月。サイト管理者から誘われた「架空遊戯」(ミステリーツアー)に参加したところ、実際の参加者が次々と消えていく…。細かいところを推理していく、リアル世界と架空世界の両方で話が展開される、といった内容なので読むのに時間がかかってしまいましたが、読み応えがありました。読後感も良かったです。

2023/10/25

よっち

再婚の父に新しい母と弟。私だけが家族になりきれていない女子高生の美咲。そんな彼女が熱中する作家・三島加深のミステリツアーに招待され、家を出て三日間のツアーに飛び込むひと夏のクローズドサークル。「謎を解けば加深の未発表作を贈る」と誘われて集まり、不可解な消失や死体でお互い疑心暗鬼になってゆく参加者たち。解き明かされてゆく謎は未発表作に込められた真意にも繋がっていて、彼らと共に過ごしたとても印象的なひと夏の体験が、きちんと今の自分と向き合ってそれぞれの新しい一歩を踏み出す勇気へと繋がってゆく素敵な物語でした。

2018/09/10

佳蓮★道央民

★★★★★★クハァ!!そうだったのか!まぁ、でも、無事にログアウト出来て良かったよ。もうめちゃくちゃ面白かったです!自分の好きな作家の未作品をゲットしたいがためにここまでやるとは。凄かったです。そして、めちゃくちゃ推理させられました。リアル謎解きゲームでした!これはお勧めです!ちょっと難しいかもしれないけど、私は楽しかったです!私も一緒に参加してる気分になった。こう言うリアルゲームやってみたいな!面白そう!ミステリー好きにはとてもお勧めします♪彩坂美月さんの作品違うのも読んでみよ。ありがとうございました!

2018/11/15

Yuki

父親の再婚によって家庭内での居場所を失った高校生・天野美咲は書店で偶然目に留まった三島加深の著作に傾倒し、隠しファンサイトでの読者との交流にのめり込む。そんなある夏の日、サイトの管理人から三島加深の未発表作品を賭けた架空遊戯に誘われる。それは与えられた役柄を演じながら謎を解くミステリーツアーだった――。「我こそは一番の理解者」と思いたいがゆえのBBSの不穏なやり取りや、主人公の心の動きの描写が巧くて引き込まれる、瑞々しい物語。舞台が変わるクローズドサークルのミステリというのもよかった。

2019/04/06

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