夢の国をゆく帆船 (ハヤカワ文庫)
夢の国をゆく帆船 (ハヤカワ文庫) / 感想・レビュー
ひかり
太田さんがラジオで勧めていた。設定は面白いが、太田さんの解説ほどはワクワクしなかった。太田さんが映像化したら面白いかもな〜 2015/07/18
2013/04/02
綿田
1936年に書かれた本作は、日常に鬱屈されていたぺケット氏が放浪の旅に出る話。竜骨の変わりに車輪をつけた帆船は、途中、孤独なウエイトレス、貧しい歯科医、それと仔牛を仲間に加え、陸を走り南を目指す。毛色はまったく違うはずなのに、オズの魔法使いを彷彿とさせるエンディング。かといって夢物語でもないリアルの世界。オズは好きになれなかったのにこの作品が好きになれたのは主人公の年齢が大きいと思う。初老のペケット氏だからこそ夢の国を目指したのだ。
2010/06/29
1977年から
1983年
kabe
逃げ出した老人と若人たちの小さな冒険譚。彼らの乗るロマンティックな帆船には少しガタがきていて、ときどき現実に傷つけられる。どこでどう決着がつくんだろうと思いながら淡々と読み続けていたけれど、思いがけなく胸の中が温かくなるラストが待っていました。空を飛ばずにアスファルトの路上をすすむ、地上のファンタジーです。
2021/10/16
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