麻薬運河 (ハヤカワ文庫 NV 139)
麻薬運河 (ハヤカワ文庫 NV 139) / 感想・レビュー
Tetchy
オランダはドラッグの使用が合法化されている。あくまでそれはマリファナといったソフトドラッグに限られており、ヘロイン、コカインなどハードドラッグについては規制がされている。現在の法律の基礎となったオランダアヘン法の改正がなされたのは1976年。本書が発表されたのは1969年とあるから合法化以前の物語だ。決して司法の側の人間がクリーンではなく、麻薬カルテルに買収された一味であるのはウィンズロウの『ザ・カルテル』同様お約束のようだ。ヒーローアクションを重視した作品で全くウィンズロウ作品と色合いが異なっている。
2016/11/30
ボブ
三昔位前の冒険小説の王者14作目、再読。この前のナバロン嵐までは面白いか、この作品あたりからちょい力が足りないかな、、それでも面白かったです、冒険小説というよりスリラー、ミステリーですね。
2021/02/07
羊山羊
麻薬組織を執拗に追い続ける、警部の冒険小説。ストーリー自体は割かし王道の類だが、暴力描写がとにかくえげつないわ、バッタバッタと人が死んでいくわで、息つく暇なくストーリーが展開していく。文章も勢いがあってすばらしい。ラストも王道。目には目を、歯には歯を。バッチリと〆ていてスカッとする結末だった。まる。それにしてもよくよく酷い目に会う主人公である。
2015/06/25
すす
アムステルダムが舞台。 目の前で同僚を殺された主人公が麻薬組織撲滅に闘う姿をマクリーン節で描く。 文章が「俺」の語りなのでハードボイルド的な雰囲気があり、実際に何人も死亡する。 例によって不屈の闘志を持つ主人公ではあるけど、何かデキる男って気がしない。何だろう…?前半もやや退屈気味、人物の心情もいまいち分からないとこ有り。 意外な展開もあり、それなりにまとまってはいましたがもう一度読む事は無いでしょう。
2022/02/09
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