イノセント (ハヤカワ文庫 NV マ 12-1)
イノセント (ハヤカワ文庫 NV マ 12-1) / 感想・レビュー
ボウフラ
1957年の冷戦時のベルリンが舞台の小説。スパイの要素と恋愛の要素が合わさった話。若気ゆえの痴情の縺れが描かれている。78点
2021/09/12
fritzng4
まだ壁もなかった頃の冷戦下のベルリンを舞台にした、バツイチドイツ人女性マリアと若きイギリス人青年レナードの甘い恋愛の物語は、婚約パーティの夜の元夫の訪問により脆くも崩れ去る。突然時勢が変わる語り口はなかなかに読みづらいが、三十年の月日が流れ壁の崩壊がすぐそこに迫るベルリンで読まれたマリアの手紙には胸を打たれるばかり。勃興期のロックンロールへの只ならぬ言及はマキューアンらしい。
2018/02/06
えりねっと
図書館で借りて、読了。
2021/06/07
Y次郎
☆☆☆☆ジャンルも何もわからぬままに読んだのだけど、戦後ドイツの複雑な社会を描いたもの?いや恋愛小説?いやスパイ小説かな?と二転三転しながら結局そのどれもであってなかなかに濃かった。主人公の言葉として出てこない心の声の、若さゆえであったりあせりであったり男女の差異であったりからくる稚拙さ身勝手さがリアル。
2017/10/01
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