殺し屋を殺せ (ハヤカワ文庫 NV ホ 18-1)
殺し屋を殺せ (ハヤカワ文庫 NV ホ 18-1) / 感想・レビュー
ずっきん
標的は殺し屋のみというヘンドリクス。初っぱなの仕事のスマートぶりにやられた! クールな語り口と、スリリングで、もったいつけずにスパーンと展開するとこがいい。また、殺し屋たちやFBIだけにとどまらず、ちょっとした出番の人物造形も抜群に上手い。ただ、生かしきれてないようなモダモダ感や唐突感も残る。ヘンドリクスはもっとキャラを浮き上がらせていいと思う。もったいないなあ。とはいえ、充分に面白かった。シリーズの翻訳を待つ。
2018/11/22
chiseiok
キャラ設定のアイデアは秀逸、詐欺師で言えば黒崎高志郎、戦車で言えばヤークトパンツァー。大好物の匂いがプンプンする設定なんだけど、あれ?前半ぶっちゃけイマイチでは?テンポが悪いのか演出下手なのか、どうにも読み味がぼやけてのめり込めない。グリーニーやトム・ウッドの作品みたいなノンストップのドライブ感に乏しい。辛くはないけど楽しくもない気分で休み休みに読み進んでやっと後半232Pに到着。何じゃこりゃ!始まりましたよ至福のショウタイム!んもう、こんなん描けるなら最初から頑張ってよ、クリス・ホルム。次も読むけどさ!
2019/09/21
Panzer Leader
殺し屋を主人公とした作品はグレイマンとケラーさんという最高峰の作品群があるのでそのハードルは高い。設定の奇抜さはあるものの、突っ込みどこ満載の筋運びではあるが標準点は何とかクリア。次作も読みたいと思わせる位には面白い。って感想書いてて褒めているのか貶しているのか自分でも分からなくなった。
2017/04/27
hope
★★★★ 初読みの作家。翻訳されたのは初めての新人とのこと。殺し屋だけを殺す主人公が、組織が雇った殺し屋に狙われる。設定や仕掛けがユニークなハードボイルド。『ダーティハリー』を初めて見たときのようなカタルシスがある読後感。勢いがある展開と身内を殺されて逆襲に転じるストーリーは、いかにもアメリカ人好みの印象で映像向きの作品。広げた風呂敷のたたみ方は、すっきりしない粗さも感じたが、シリーズ化を期待させるものは十分にある。
2016/12/13
み
ジャケが古い感じでしたが、2016年の作品でした。グレイマンには負けますが、今作のヘンドリクスさんも嫌いじゃないです。2作目も手元にあるのですが、孤軍奮闘になりそでドキドキです。
2020/07/23
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