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変な学術研究 1 (ハヤカワ文庫 NF 320)

変な学術研究 1 (ハヤカワ文庫 NF 320)

変な学術研究 1 (ハヤカワ文庫 NF 320)

作家
エドゥアール・ロネ
高野優
´Edouard Launet
柴田 淑子
出版社
早川書房
発売日
2007-05-01
ISBN
9784150503208
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変な学術研究 1 (ハヤカワ文庫 NF 320) / 感想・レビュー

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Ayumi Katayama

図書館で閉架図書から引っ張り出してもらった時、思わず「小っさ!」と思ってしまったのだった。文庫本で出てくるとは思わなかった。意外に需要はあるのか。へんな研究というのは大好物で、過去に奇想天外な科学実験ファイルやヘンな論文等々で大いに楽しませてもらった。この本もご多分に漏れずふきだすことしきりである。が。もう少し突っ込んで欲しかったかなぁ。

2020/07/04

naimon

バターを塗ったパンの落下研究、ブランコの揺らし方、砂粒と星の多寡、綿菓子保存、無作為株式投資、最悪時の警報音、潮の満ち干が分かる高価な装置、火星人のおなら、あくびの伝染、女性の給料などなど、なぜだか「珍妙」に思えてしまう、科学の研究結果を集めたエッセイ集。毎度の「落ち」が上手い。翻訳も良。

2010/04/04

in medio tutissimus ibis.

各章どれもそれぞれ面白い研究を面白おかしく紹介してくれているけど、翻訳チームがやたら厳重に思える手順(全訳→複数のモデル→完成版→チェック)で仕事しているという事実が一番面白かった。しかしながら、そのおかげでこの本の内容はガチなんだと思えたのでよかった。世の中には我々の哲学では計り知れない事を大真面目にやってる人がいるもんである。

2018/10/08

Te Quitor

常識という鎖に縛り付けられた一般大衆からみると「変な」研究。大真面目に研究し、きちんと論文にまとめ学会に発表している人々。研究は芸術・表現活動と言わんばかり。個性が色濃い。著者の解説はブラックユーモア風味だが(そんなに)面白くない!でもフランス式ユーモアが理解できる人は楽しめるのではないだろうか。自分にとってこの本は、少しだけ笑える程度の暇つぶしに丁度良い本、かな。分野を問わず多様なジャンルから「変な」研究を探し出している事自体は凄いと思う。全く共感できない研究ばかりなので、短編形式なのがありがたいね。

2013/12/17

さぶろうの領土

「雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である」というアメリカの詩人の言葉がある。本書で紹介されているのはそんな雑草の様に、いまだその価値が見出されていない、簡単に言うとイグノーベル賞的な論文の紹介である。私は「変な」などと言われていたこの論文の中にも、現在では価値が認められているモノがある事を知っている。だからこの本を読む時に「どこに価値が眠っているかわからない、俺が見つけてやる」という気概を持って、襟を正して読むのだ。そうやって力を入れて読むと、早々に肩透かしに遭うので、その脱力感を楽しむ本です

2022/09/04

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