15時17分、パリ行き (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
15時17分、パリ行き (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) / 感想・レビュー
ケイ
映画は面白いといいなあ。肝心な事件のところは驚くほど少なかった。描こうとしたのは彼らの人生なのだろうが、映画にまでなってしまって、果たして彼らの今後の人生は順調に進んでいくのだろうかと心配だ。
2018/08/24
ねりわさび
列車の乗客たちを救うためテロリストと対峙した青年3人の闘いとその後を描いたノンフィクション。著者が複数いるためでしょうが文章が冗長で少し読みにくいです。相手の太ももの内側に両足をかけて裸じめをしないと下半身をしっかり押さえ込めず逃げられてしまう。など緊急時の犯罪者の取り押さえ方なども描かれているので、有益な本ではあります。2015年の欧米の雰囲気を味わいたい方にはお勧めします。
2022/04/10
Panzer Leader
アルステルダム発パリ行きの高速鉄道で遭遇したテロを未然に防いだ3人のアメリカの若者たちを描いたノンフィクション。事件そのものより、彼らの生い立ちからどの様に育っていったかを丹念に延々と綴っていくが、ここに面白みが持てないとちょっと読み進めるのに苦労する。図らずも英雄と祭り上げられた彼らの後日談も書かれているが、その後は一体どんな人生を送っているのかと興味をひかれる。
2019/05/21
蘭奢待
2019最初の読了本。パリ行きの高速列車の中でテロを未然に防いだ米国人の若者3人。生い立ちから事件後まで。現場の様子のフラッシュバックが効果的で読む手が止まらなくなる。しかし後半の事件後の各エピソードは回収されずに蛇足感だけ。 自分を犠牲に人命を助く勇者と、ヒーローを大々的に持ち上げるメディア。無邪気に受け入れる本人と国民性。この無邪気さが米国の強みでもあるのだろうが、トランプを見るまでもなく過猶不及。訳者による後書きでは、シャルリエブド事件の本質に言及している。まさにその視点が重要だ。
2019/01/04
さぜん
クリントイーストウッドが映画化し彼ら本人が演じて話題になった作品の原作。3人の生い立ちから事件に遭遇するまでが長い。それらが要因になったかもしれないが幾多もの偶然が重なった奇跡の出来事だろう。一夜にしてアメリカの英雄となり大きく人生が変わる。運とタイミングが人生を決めてしまう怖さを痛切に感じた。
2018/09/19
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