愛の探偵たち (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-55 クリスティー短編集 9)
愛の探偵たち (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-55 クリスティー短編集 9) / 感想・レビュー
スイ
バラエティ豊かな短編集。 「三匹の盲ネズミ」、舞台面白いだろうな…見てみたい。 ミス・マープル、ポアロ、クィンものもそれぞれあり、雰囲気の違いを読み比べるのも楽しい。 私はやっぱりポアロ派だな…。 「カーテン」読んじゃったらもう、どのポアロを読んでも「最後はカーテンなんでしょ?!」って泣けて来る…好き…。 ミス・マープルは、数作読んだ今の段階では小さなコミュニティの閉塞感がキツい。 もっと読んだらまた印象も変わるかも知れない。 クィンは初めて。 少し不思議な空気で面白かった。
2020/08/17
旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)
ポアロ、マープル、クィン氏それぞれに個性がまったく違い、事件解決の方法も違うので、その違いを楽しめる1冊となっている。 タイプは違っても、どの探偵の心の深奥に、犯罪を憎み人間に対する「愛」がある…。 「三匹の盲ネズミ」はクリスティーの演劇の代表作「ねずみとり」の原作。元々は、ラジオ・ドラマとして書かれているので、「聴く」つもりで読むと面白い。
2023/02/03
飴
テンポよく読める短編集。さくっと読めるのに、読後の満足度が高いのはさすが。ミス・マープルが出てくる物語はこれが初読。クリスティの作品の探偵たちは皆愛嬌があって好きだなあ。
2012/12/09
qoop
中短編集。著者のねちっこい人物描写は長編でこそ生きるわけで、それが薄いとあっけない幕切れという印象を受ける作品多し。もっとも軽妙な物語が多かったとも感じられたので、相乗効果というべきかもしれないが。四編で主役を張ったミス・マープル。短編の場合、血生臭さとそぐわない彼女の存在が強すぎるのかな?とも。また〈四階のフラット〉に登場するポアロも(私生活が垣間見えるせいか)常になくおどけて感じられた。中編の〈三匹の盲目のねずみ〉は元が戯曲だそうだが、場面転換の仕方などに舞台上でのビジュアルが目に浮かぶよう。
2019/03/21
虹の谷
中にタイトルがネタバレになっている作品がある。新訳(クリスティ文庫)はその部分を考慮し、改題しています。管理人事件はクリスティお得意の犯人像が出てきて実生活上で誰がモデルになったのか興味深い。表題作は「牧師館の殺人」を思い出させます。
2010/11/09
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