マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-63)
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-63) / 感想・レビュー
ごへいもち
今回は動画視聴。タイトルは「最も卑劣な殺人」。殺されたのはマギンティ夫人、逮捕されたのは下宿人という点は同じだけれど他はだいぶ違う。探偵はマープル@ラザフォード。でも楽しんだ
2024/03/13
やっす
ポアロシリーズのうち未読だった作品の一つ。有罪判決を受け、死刑が確定した男の無実を証明しようと地道な調査を進めていくポアロ。そして辿り着いた、新聞の切り抜きという一つの手がかりから、過去の事件へと謎がつながっていく様はとても面白い。終盤にはポアロの鋭い洞察に裏打ちされた推理が語られ、これまでの先入観をくつ返す様なちょっとした逆転劇もあってなかなか楽しめました。名作・傑作揃いのクリスティ作品の中にあっては、今一つ評価が低くなってしまうものの、総じて水準以上の作品と言っていいのではないでしょうか。
2016/12/01
夢の中で枕濡らし
タイトルのとおりマギンティ夫人は死んでいてつまり桐島部活ほにゃららのごとく名前貸しのみで一切表舞台には出てこないのだが厳密には死体となって出てくるのだがそうなってくると地元の閉店して自販機のみ残った小さな酒屋を思い出すのだが、今、読み終えて数時間後この物語を思い出すとして果たしてポアロ以外に何人の登場人物の名前を正確に思い出せるだろうか、というくらいに人物がでてきた。マッカーシー。いない。ミス・キングスハニー。いない。ヴァンキッシュ刑事。いない。誰がいた?そこには誰もいなかった?人のるつぼ。サスペンス。
2023/05/19
旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)
旧知のスペンス警視が退職間際に逮捕した犯人は、冤罪の可能性があるかも?ポアロが再捜査に乗り出し、見つけたものは古い新聞記事で、4つの事件と写真。「往年の悲劇に登場する女主人公たち今いずこ?」果たして、マギンティ夫人はこの事件に関係した者によって殺されたのか…。子供の遊び唄「マギンティ夫人は死んだ…」が時々出てくるが、それほど怖くもない。物語全般にポアロのぼやきのようなユーモアがうっすらと漂っているせいかも。派手な展開はないけれど、灰色の脳細胞のですべての謎を解き明かし、愛のキューピットになるポアロ。
2023/03/10
nightowl
無気力・無目的・無関心を絵に描いたような男が家を借りていた女主人を殺害したとして逮捕されたが、納得の行かない警視はポアロに捜査を依頼する。前半、ポアロの田舎での知名度の低さを表すエピソードがなんだか可笑しくなってくる。事件自体は誤導の多さにちょっとこじつけ?と思われる部分もあるものの、伏線の毒の利かせ方が読み返すと強烈なので言うこと無し。
2009/06/30
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