スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-67)
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-67) / 感想・レビュー
こばまり
これが女王のデビュー作かと思うと感慨深い。トリックは意外にも地味。その分ポアロのキャラクターは派手でエキセントリック。訳者田村隆一のあとがきが小粋。
2018/03/03
みやび
もうかなり昔に読んだので、再読とは言え初読と変わりなく、却って新鮮な気持ちで読むことが出来た。当時はいまいちピンと来なかった記憶があるけれど、今になって読み返すと面白い!ポアロが初々しくて、ピョンピョン飛び跳ねたりするのがなんともかわいい。翻訳の読みづらさは多少感じたものの、それが当時の雰囲気を演出しているようにも思えた。ポアロの名推理とヘイスティングスとのやり取りもやはり楽しい。犯人は意外と言えばそうかな。これを機に、クリスティー作品をもう一度じっくり読破してみたい。
2020/11/03
しゃお
クリスティのデビュー作にして名探偵エルキュール・ポアロものの一作目。一つ一つ事実から導き出し、足りないものを探して真実を明らかにできるまで、いくつもの伏線と沢山の手掛かり、そして何人もの容疑者を浮かび上がらせる事によって、ポアロが誘導していたものが明らかになる終盤の展開は見事。そして事件の背景にあるものが人間の普遍的な愛憎といったところがいま読んでも古臭さを感じさせませんね。さて、ポアロもの完読に向けて、これからじっくり読んでいきます。
2015/01/20
しこちん
カバーも訳もこちらが好みです。
2016/07/11
nagatori(ちゅり)。
【クリスティを刊行年順に読み返そう祭;1】1916年執筆、1920年米版刊行(英版は翌21年)。26歳でこれを書いたのか、と思うとただただ感服。ポアロも心なしか初々しく見える^ω^)作中何度も「小さなおじさん」呼ばわりされてるポアロが可愛い…また随分とアグレッシブなんだ、このおじさん!トリックや伏線がまるで石ころのようにあちこちに散りばめられていて、その量の豊富さと無造作さに惑わされる。作中に漂う第一次大戦の影も見逃せない。ポアロ本人からしてベルギーからの難民だもんなぁ…歴史背景をなぞるのも楽しかった♪
2014/09/15
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