茶色の服の男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-68)
茶色の服の男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-68) / 感想・レビュー
ピッポ
【再読】南アフリカまでの客船上と南アフリカを舞台にしたコミカルな冒険・ロマンス・ミステリー。主人公アンの手記とペドラーの日記によってストーリーが進行します。「茶色の服の男」は誰か?黒幕の「大佐」は誰か?疑わしい人物が2転3転するスリリングな展開と主人公をはじめ魅力的な登場人物が物語を彩ります。古き良き時代の船旅や南アフリカの様子を思い描き、すっかり冒険心をくすぐられました。
2017/07/02
sakadonohito
読みやすかった。若い女性のアクティブでエネルギッシュな冒険的ミステリー。最後まで真犯人(悪の黒幕)を間違えて予想してた。思えば前半に大きなヒントが提示されてた。解説は本編読後に読まれることを強くお勧めする。
2022/01/03
旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)
発刊順の4作目は、「冒険小説風メロドラマ的ミステリー」(文庫の解説文より)←まさしくです。主人公のアンは、クリスティがまるで小説の中で生きているかのようなユーモアと好奇心の塊のような女性であり、若きクリスティの情熱や想像力がふんだんに盛り込まれた作品で、とても楽しかった。クリスティもきっと書くのが楽しかっただろうなぁと思える。プロローグから始まるこの小説、冒頭からわくわくします。
2021/11/28
雪待月
クリスティ作品といえば、ポアロやミス・マープルと言った、人生経験の豊富な熟年の探偵が活躍するストーリーが印象的だったのですが、この作品の主人公、アンの様に若々しくて冒険心旺盛な女性の話と言うのはとても新鮮な感じがして楽しかったです。最初はクリスティっぽくないと思ったのですが、読んでいくうちに、これはまさしくクリスティだ!と思える部分がたくさんありました。アンにとって何もかも都合のいいように話が進んでいく感じはしましたが、とても楽しい作品でした。シリーズもの以外のものも今後読んでいきたいと思いました。
2016/09/12
nagatori(ちゅり)。
【クリスティを刊行年順に読み返そう祭;5】1924年刊行。クリスティもので「若い女の子が新しい世界を求めて冒険&ミステリに挑む+ついでにロマンスも」という作品は結構多いと思うんだけれど、そうか、この作品がその始まりだったのか!と思うと感慨深い。アンも可愛いがサー・ユースタスも可愛い。そしてサー・ユースタスがしきりとアンの脚線美がいいと褒めちぎっているんだけれど、当時の服装ってそんなに脚が出ていたんだろうか…ふくらはぎあたりかな、と類推。そして後書きに書かれていた(続く)
2014/10/11
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