秘密機関 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-70)
秘密機関 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-70) / 感想・レビュー
punyon
中学生の頃、二人の大冒険を大興奮で読んだ記憶がある。が、この年で再読してみると、とにかく訳文がぎこちなく古めかしい、100年も前の話なんだから、これでいいのだと思いつつ、年代順に読んできた前作では感じなかった違和感?そして、二人の行動のなんと突飛で幼稚な事か‼その無鉄砲さに呆れ果てながら、やっぱりそこが面白い(笑)思いついた名前を口にしたことで巻き込まれる大冒険は、最後まで犯人を思い出せず、ブラウンの正体はどっち⁉と、右に左に振り回され、裏をかかれ…はぁ~、やっぱりこっちなのかぁ(笑)二人の今後も楽しみ
2021/10/09
しゃお
〈トミー&タペンス〉シリーズ1作目。若い二人がある秘密文書の奪還に挑むという冒険小説。謎のブラウン氏に謎のジェーン・フィン、行方知らずの秘密文書、次から次へと迫る危機。テンポ良く場面が展開するため一気に読ませます。ブラウン氏の正体に関してはミスリードさせられましたし、最後の謎解き(?)はクリスティらしいミステリも楽しませてくれます。とはいえ話の筋としては最初から偶然が過ぎる展開w。とはいえ快活で向こう見ずなトミーとタペンスの二人が魅力的。たとえトミーが「そもそも想像力なんてない」なんて言われようともw
2021/12/14
ピッポ
ストーリーは面白かったけれど、みんなが探し求める機密文書の内容やその利用価値がわからず、今一つ緊迫感を感じることができなかった。それでも終盤の展開や黒幕の意外性はさすがクリスティーといった印象。読後感も良く、他のシリーズ作品も読んでみたい。
2017/01/03
夏
青年冒険家商会を結成し、冒険をしてお金を稼ごうと目論む男女が、ある日依頼人の前で「ジェーン・フィン」という偽名を使ったことである事件に関わることになる。ジェーン・フィンを探す謎の一味の存在。なかでも皆が恐れている「ブラウン氏」というボス。彼らがジェーン・フィンを探す目的は何なのか。そして、ブラウン氏とは誰なのか。冒険家商会の2人が次々と行動を起こしていく様はスピーディーで読んでいて飽きなかった。でもわたしは探偵ものの推理小説の方が好きかな。★★★★☆
2021/08/28
くみ
トミー&タペンス一冊め。クリスティ初期作品で、かなりはっちゃけてます。後期作品と比べるとかなりテンション高め。「お金が大好き」と明言するタペンス、「青年冒険家商会」も始めは単なるゆすりやだけど、とても明るくて勢いがあって、読んでると明るく痛快な気持ちになってきます。「秘密機関」なるものはちょくちょくポアロにも出てきたし、(大概事件と関係なし)「事件の動機は全てお金」というクリスティ初期の傾向とか詰まっていて、エンタメとして申し分ないです。ストーリーは荒唐無稽なところもあるけどそれも含めて大満足。
2022/03/13
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