ねじれた家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-73)
ねじれた家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-73) / 感想・レビュー
ゆき
再読。 最近NHKで日曜夜に放送している英国貴族ドラマのダウントンアビーにはまっているので、イギリスの小説がしっくりきます。アガサクリスティは安定感があるのでいい。 再読でもほとんど内容を忘れていたので、新鮮な感じで楽しめました。
2015/01/12
mintjam_
映画を観る前にと、まずは原作を読むことにしました。残り半分以上を残し、早々に犯人の目星がついてしまい、後の展開で どんどんその確証が強まっていき、ミスディレクションの誘いも余裕でかわしつつ、真相が明らかになる瞬間、心の中でガッツポーズしてしまう、という推理小説としては至福の読書体験ができました(^_^) 今までクリスティに散々騙され続けてきたのは無駄ではなかったのだ!?
2019/04/28
madhatter
再読。これ、推理小説として読まなければかなり面白い作品なのてはないだろうか。クリスティ自身のベストというのも、その意味ではよくわかる。一人の老人の死をめぐって、家族一人一人の人間像が明らかになっていく様子が丹念に描かれていて、引き込まれる。しかもそれに甘さがない。「聖域」に真っ向から刃向かった犯人の正体は勿論だが、特にフィリップのソフィアに対する態度や、ロジャーへの複雑な気持ちなど、読んでいて慄然とする。また、語り手とソフィアの間に入り込む不協和音など、本作のクリスティは本当に容赦がない。
2011/09/08
なつき
ノンシリーズ。ねじれた家に住んでいた一家の主が殺された。孫娘と婚約した青年は犯人を捜し始めるが・・・。年若い後妻と家庭教師というテンプレに誰もが犯人役を押し付けたがっているが、その実誰もが彼らは犯人ではないとも思っている、その何とも言いがたい状況が面白い。トリックやアリバイ崩しではなく、曝け出されていく人間性こそがミステリー。Childlike wonder。
2013/03/13
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
☆×4.5…いわくありげな家でおきる、誰が犯罪を犯してもおかしくないと思わせている作品。でもよく文を読んでいけば勘の鋭い方はすぐに犯人を絞ることができるでしょう。何名かやけにおかしな人がいますからね。提示される伏線にわなが仕掛けられています。さりげない文章ですがそれを読んで怪しげと思うと最後手前でしてやられてしまいます。しかし「悲しい」しか思い浮かばない作品でした。
2010/08/31
感想・レビューをもっと見る