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邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)

邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)

邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)

作家
アガサ・クリスティー
田村隆一
出版社
早川書房
発売日
1984-06-01
ISBN
9784150700751
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邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75) / 感想・レビュー

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ピッポ

【再読】ポアロシリーズ6作目。ポアロとヘイスティングズは、保養でやってきた海水浴場で若い女性ニックと出会う。ポアロ達の目の前で命を狙われた彼女を救おうとポアロは活動を始める。彼女の周りには怪しい人物が多くいるが、動機も犯人もうまく隠されていてる。巧みなミスリードと大胆なトリックは秀逸で、他のクリスティーの名作にも匹敵する作品。

2016/10/01

エンド・ハウスに住んでいるニックの命が、ポアロの前で狙われた。しかしニックはお金持ちな訳でもなく、命を狙われる理由がはっきりしない。なぜニックが狙われるのか不思議に思いながらも、ニックの命を救うためポアロとその友人ヘイスティングズが四苦八苦するが、その甲斐虚しく、ニックの従姉妹であるマギーが人違いで殺されてしまう。それでもニックに迫り来る魔の手から、ポアロたちはニックを救うことができるのか。ポアロは犯人の動機に辿り着くことができるのか。またも犯人も真相もとても意外で、十分な読み応えで楽しめた。★★★★☆

2021/11/07

風に吹かれて

ポアロ作品№6.1932年作。 古い屋敷の若い女性の命が狙われる。謙遜しつつ自信満々のポアロ。しかし、犯罪を防げなかった自分を深く反省する。言葉のひとつひとつ、人々の行動のひとつひとつを振り返る。読んでいて詳細を忘れていく私には若々しい灰色の脳を持つポアロが羨ましくもある。ポアロが作成したメモがとても有り難い。お馴染みヘイスティングズとのやり取りが推理に刺激を与える。  真相の意外性もさることながら、本作は人間の心理を巧みに描いておりなかなかの人間ドラマであった。→

2021/09/30

sakadonohito

犯人最後まで分からなかったけど途中一度疑った。個人的にはしっくりこない終わり方だった。マギーが不憫でならない。

2022/08/19

旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)

ヘイスティングズとポアロの掛け合いが戻ってきた。ジャップ警部も登場して「田舎でカボチャ作りに専念しているとばかり思ってましたよ」…なんて、過去作品からの流れを感じられるセリフも楽しい。しかし、本作はポアロにしては失態というか、未然に犯罪を防げずに物語が展開していく。ポアロの強烈な悔しさと混乱をトランプの家を作ることで整理する。犯罪が起こってしまえば、作家が作品に署名したかのように形跡を残す。その形跡を優れた猟犬のようなポアロは決して見逃さない。意外性のある犯人と仕掛けがあって、面白かった☆

2022/04/02

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