最後の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-3)
最後の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-3) / 感想・レビュー
Tetchy
シリーズとしては最後から二番目の長編となる本書。なんとその舞台はライツヴィル。そして本書は『顔』で語られたグローリー・ギルド事件の続きから始まる。3人の元妻たちの前で遺産は相続しないとのたまわったその夜に殺害された男。その容疑者は必然的に絞られるのに不協和音として元妻たちが盗まれた持ち物が被害者の部屋に残されていたこと。それらが見事に論理的に解明されるラストは実に鮮やか。たった1つの解で全てがピタリと収まるべきところに収まる鮮やかな手際にやはり本家クイーンは凄いと唸らされた。地味な作品ながら味わい深い。
2013/01/26
Small World
いやー、これはライツヴィルシリーズにしなくても良かったんじゃないかな~って感じですが、まあ、仕方ないですね。最後の女ってタイトルは意味深で、真犯人の予感はしてたのですが、ダイイングメッセージは苦笑するしかないw。まあシリーズ長編は読み終わってしまったので、短編集でライツヴィルに訪れることにします。
2020/07/02
kate
ライツヴィル長編5作目。ネタに困ったのかなというくらいらしくない作品。現場の状況からのロジック等はらしいんだけど設定が斜め上な感じです(笑)
2013/12/04
マナミ
ライツヴィルシリーズの最後から読んでしまった。わかりやすい伏線だった。タイトルも含めて。
2016/03/25
有沢翔治@文芸同人誌配布中
ライツヴィルもの。古臭いとよく聞くけど、今こそ取り沙汰されるべきだと思います。ダイイング・メッセージは賛否両論あるだろうけど、作者のご都合主義に陥らず(ある程度の)必然性があります。ホーム……ホーム……。
2016/10/14
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