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盤面の敵 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-7)

盤面の敵 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-7)

盤面の敵 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-7)

作家
エラリイ・クイーン
青田 勝
出版社
早川書房
発売日
1977-11-01
ISBN
9784150701079
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盤面の敵 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-7) / 感想・レビュー

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kokada_jnet

ダネイのプロットを代作したのはシオドア・スタージョンだが。スタージョン的な「いびつな孤独な魂」を描く、ガロ系の物語になっている。詳細は法月綸太郎『盤面の敵はどこへ行ったか』収録の、表題作のスタージョン論を参照ください。

2021/06/08

Tetchy

国名シリーズの後は探偵の存在意義について深く悩むエラリイの姿が作品のテーマだったが本書では原点に立ち返ったかの如く、限定された土地に構えられた4つの城に住まう一族の人間達に起きる殺人計画へのエラリイの挑戦という、犯人対探偵の図式を前面に押し出している。しかしこの『Yの悲劇』との近似性は一体何だろうか?題名にもなっている盤面の敵である匿名の犯人が使う名前はYだし、連続殺人の被害者はヨーク一族。本書は『続Yの悲劇』なのか?真相は使い古されたものだったが、これを60年代に採用した先見性を私は買いたい。

2011/12/12

kate

クイーン後期の作品。作品の内容自体は悪く無いものの他作家による代筆作品というのもあってか微妙に違和感を感じた。クイーンと思って読まなければ中々の作品だとは思いますが(-_-;)

2014/06/08

てっちゃん

スタージョンの代筆というのは下の方のコメントで初めて知った。変わった建物に住んでいる四人が順番に殺されていくといういかにもな設定で、何となく犯人は想像できるけど、犯人に指示を出す手紙の主を絡めた謎解きは全然分からなかった。

2017/12/15

イビサ

「海を失った男」のスタージョン代筆という事で積読していたのを読む。クィーンと比べると文章の冗長さが好き嫌い分かれそうだが自分は嫌いではなかった。ただ翻訳のせいか読みにくい。以下引用 P49「人の大きさを測るまことの尺度は、その人の怒りである。」P280「だが考えてみれば、この宇宙自身でさえ、さまざまな力と力が互いに作用しあって、相手を修正することによって成立しているのだ。」さすがSF作家である。

2017/08/02

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