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黄金の13 現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)

黄金の13 現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)

黄金の13 現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)

作家
エラリイ・クイーン
宇野利泰
出版社
早川書房
発売日
1979-11-01
ISBN
9784150701291
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黄金の13 現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29) / 感想・レビュー

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Tetchy

クイーン選だがロジックやトリックよりも人間ドラマとしてのミステリが多いと感じた。個人的ベストはH・F・ハードの「名探偵、合衆国大統領」、S・アームストロングの「敵」、R・ヴィガーズの「二重像」、S・エリンの「決断の時」、A・H・Z・カーの「黒い小猫」。特に後半にいくほど充実ぶり、内容の濃さと行間から立ち上る凄みが感じられる作品が多く、尻上がりで評価は高くなった。クイーンのアンソロジーには期待値だけが高く、肩透かしを食らうことが多かったが、予想に反して粒揃いの実に濃い作品が多かったのは嬉しい誤算だった。

2013/05/06

Susumu Kobayashi

EQMM誌主催の短篇ミステリ年次国際コンテスト一位に選出された13回分(中断あり)の作品を集めた作品集。ハードの作品はSFで、やられたらやりかえすというのはどうよと思ったが、この状況では仕方がないのか。カーは再読しても面白かった。C. アームストロングの「敵」はこの作家ならでは。ウールリッチの「一滴の血」の最後のサプライズはみごと。サスペンス色の強い作品が多かった。奴隷を「ドレイ」と表記するのは違和感あり。初訳当時の訳文を使用している点が難。差別用語を使用しているので再版されなかったのかも。

2019/10/12

tekka

シムノン、メグレだけじゃなかったんやと驚嘆させられた「幸福なるかな、柔和なる者」は犯人の動機が怖い。ハードボイルド風味の「アデスタを吹く冷たい風」は、トリックの見破り方にセンスを感じた。「物は証言できない」は、フリとオチが完璧に決まっていて小気味いい逸品。ギリギリまで引っ張って落とす、コーネル・ウールリッチの「一滴の血」は言わずもがなの出来。ウールリッチの短編は手つかずの状態なので、他のもこのレベルなら、これからの楽しみが増えたことになるな。

2023/10/05

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

☆×4.5…重厚な13篇でしたわ。中にはミステリー?というものがありましたが広義で見れば間違いなくミステリーです。またはスパイものと見てもよろしいかと。面白かったのはエラリイの中編に出てきた作品とまるでそっくりな作品があること。別の人が書いたものですがまるで同じ展開。やはりその発想はあるんだなと思ってしまいました。

2010/06/02

kanamori

☆☆☆★

2011/09/21

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